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推し活にかかるお金の平均は?上手な予算管理のコツ

「推し活にいくら使っているか、みんなどうしているんだろう」——そんな疑問を持つ人は少なくありません。グッズ、ライブチケット、遠征費、コラボカフェ…推し活は楽しい反面、気づけば想定以上の出費になっていることも。本記事では、複数の調査データをもとに推し活にかかるお金の平均・内訳・ジャンル別の傾向を明らかにしながら、無理なく推し活を続けるための予算管理のコツと節約術を具体的に解説します。

目次

推し活にかかるお金の平均はいくら?最新調査データまとめ

推し活の費用については複数の調査が実施されており、調査対象や方法によって数字に幅があります。主な調査結果を並べて比較してみましょう。

調査元 調査対象 月平均 / 年間平均
大黒屋(2024年) 推し活をしている20〜50代の男女1,000人 月平均16,605円(年間約20万円)
矢野経済研究所(2024年) 15〜69歳の男女1万人 年間約25.5万円(月換算約2万円)
FPパートナー(2025年) 推し活をしている20〜59歳の男女1,500人 年間12万841円(月換算約1万円)
afb/フォーイット(2025年) 推し活をしている20〜69歳の男女500人 月1万円未満が約7割(最多は5,000円未満:51.6%)
ネオマーケティング(2024年) 推し活をしている16〜79歳の男女1,173人 月1万円未満が73.8%
松井証券(2024年) 推し活をしている20〜69歳の男女1,000人 月5,000円未満が55.9%/理想は5,000円以上が55.5%
Favomatch(2024年・女性限定) 推し活中の女性(18歳以上)183人 年間平均約40万円(月換算約3.3万円)

調査ごとに数字のブレがあるのは、対象となるジャンル・年代・性別・推し活の深さが異なるためです。ただし複数の調査を総合すると、「月平均1万円〜2万円」が推し活全体の大まかな相場といえます。一方で、全体の73.8%が月平均1万円未満という結果もあり、多数派はむしろ1万円以下で楽しんでいます。平均値は「多額使用者」に引き上げられているため、「みんなそんなに使ってるの?」と焦る必要はありません。

「現実」と「理想」のギャップ——お金の使い方の本音

松井証券の調査では興味深い結果が出ています。実際に使う金額は月5,000円未満が55.9%であるのに対し、理想の推し活費は5,000円以上が55.5%と逆転しており、5,000円が理想と現実のラインになっていることがわかりました。「本当はもっと応援したいけど、生活を考えると今の金額で我慢している」——そんなリアルな声が数字ににじみ出ています。

また、推し活費に対する考え方として「推し活費は心のコンディションを整えるメンテナンス費である」という回答が47.7%で最多となったというデータもあります。推し活をただの「浪費」ではなく「自己投資」「精神的なメンテナンス」として捉えている人が多い点は、予算管理の考え方にも大きく影響します。

ジャンル別・年代別の傾向——誰がいくら使っているのか

ジャンル別:最もお金がかかるのは「俳優(舞台)」

推し活の費用はジャンルによって大きく異なります。分野別の月平均金額で最も高いのは「俳優(舞台系)」で31,375円。チケット代に加えて遠征費や複数公演への参加(いわゆる「多ステ」)が費用を押し上げています。

ジャンル 費用の傾向 主な出費項目
俳優(舞台) 月3万円超が多い チケット・遠征費・物販・宿泊
アイドル(国内・K-POP) 月1〜5万円と幅広い ライブ・CD・グッズ・ファンクラブ
アニメ・漫画・ゲームキャラ 月5,000円〜2万円が多い グッズ・円盤(Blu-ray等)・イベント
VTuber 月5,000円〜2万円が多い 投げ銭・メンバーシップ・グッズ
YouTuber・インフルエンサー 月5,000円以下が多い グッズ・メンバーシップ・投げ銭
スポーツ選手 月5,000円〜1万円が多い 観戦チケット・グッズ・遠征

年代別:20代が最もお金を使う傾向

年代別では50代の「月5,000円未満」が69.0%、60代が67.0%と抑制的な一方、20代では「月3万円以上」の高額帯の合計が31.0%に達し、全年代で最も高い比率となっています。行動範囲が広がる20代は遠征や多ステへの参加も積極的で、収入は必ずしも多くないにもかかわらず最も多く使う傾向があります。

男性の場合は30代、女性の場合は10代〜20代がそれぞれ最も推し活にお金をかけており、特に30代男性においては月3万円以上10万円未満の割合だけで約20%を占めたというデータもあります。

推し活の主な費用項目と1回あたりの目安

具体的にどんな項目にお金がかかるのかを把握しておくと、予算管理がしやすくなります。

① グッズ代

推し活の中で最もお金をかけているのが「グッズ費」で40.5%と最多。アクリルスタンド(1,000〜2,000円)・ぬいぐるみ(2,000〜4,000円)・うちわ(1,000円)・ペンライト(4,000〜7,000円)など、ひとつひとつは手ごろでも積み重なると大きな金額になります。ランダム封入グッズは「コンプリート欲」を刺激するため、特に注意が必要です。

② チケット代・イベント費

推し活でもっとも出費を惜しまないものの1位はチケット代・イベント費用。ライブ・コンサートのチケットは1枚8,000〜12,000円が相場。舞台・ミュージカルは1枚10,000〜20,000円と高額になりがちです。複数公演(多ステ)に参加すれば当然それだけ費用が増えます。

③ 遠征費(交通費・宿泊費)

遠征は推し活費を一気に押し上げる最大の要因のひとつ。新幹線代・飛行機代・ホテル代を合計すると、1回の遠征で3〜10万円になることも珍しくありません。現場関連支出の内訳として、チケット代が約3分の1を占め、残りの3分の2が物販代・移動費・宿泊代・参戦服・ヘアメイク代などであることからも、チケット代以外のコストの大きさがわかります。

④ ファンクラブ・サブスク費

ファンクラブの年会費は5,000〜10,000円が多く、月換算400〜800円程度。動画配信サービス・アプリのメンバーシップなども含めると、毎月の固定費として数千円が積み上がります。「加入したまま更新し続けている」ケースは定期的に見直しを。

⑤ CD・映像作品(円盤)代

CDは特典目的で複数形態を購入するケースも多く、1枚1,500〜3,000円でも形態数が多いと一気に出費がかさみます。Blu-rayや DVD(円盤)は1本5,000〜10,000円前後が多く、ボックスセットは3〜5万円に達することも。

⑥ 参戦準備費(参戦服・ヘアメイク等)

ライブや舞台の参戦にあたって、推しのイメージカラーを取り入れた衣装・ネイル・ヘアメイク・応援グッズ製作に費用をかける人も増えています。いわゆる「参戦服」「推しカラーコーデ」は、推し活文化の重要な一部になっています。

推し活費を「負担」に感じている人はどれくらい?

推し活をする人の半数が推し活にかかる費用を負担に感じており、最も負担に感じている項目は「グッズの購入費用」です。また推し活と支出管理の悩みを尋ねた質問では「予期せぬイベントやグッズ販売など、突発的な高額出費への対応が難しい」が27.5%で、悩みを挙げる回答が6割超に達したというデータもあります。

しかし一方で、推し活への投資額に対して得られる幸福のほうが大きいと感じるかという問いに対し、92.9%が「幸福のほうが大きいと感じる」「どちらかといえば大きいと感じる」と回答したという結果も出ています。負担を感じながらも、それ以上の充実感を得ている——これが推し活とお金のリアルな関係といえるでしょう。

推し活費の上手な予算管理のコツ

コツ①:まず「推し活家計簿」で現状把握から

予算管理の第一歩は、現在いくら使っているかを正確に把握することです。「どれだけ使ったのかわからない」「気づいたら予算オーバー」という状態こそが無駄遣いの温床になります。

「Zaim」「マネーフォワードME」などの家計簿アプリに推し活カテゴリを作るか、推し活専用のノート・手帳で記録する方法がおすすめです。一般的な家計管理アプリには推し活専用カテゴリがないことも多いため、「推しグッズ」「ライブ」「遠征」などに細かく分けて手入力するか、推し活特化の管理アプリを使うと整理しやすくなります。

コツ②:「推し活費は固定費」として先取りする

推し活が得意な人に共通する考え方が、推し活費を「固定費」として先に確保する発想です。給与が入ったら最初に推し活用口座に一定額を移し、残りで生活費をやりくりする方式です。「余ったら推し活に使う」ではなく「推し活費を先に確保してから生活する」に変えるだけで、使いすぎも我慢しすぎも防げます。

社会人1年目から積立投資信託や積立定期預金をしており、口座に残っているお金は使い切っていいものと思って生活しているという実践者の声もあります。生活防衛費(最低3カ月分の生活費)と推し活費を明確に分けることが長期的な安心感につながります。

コツ③:「推し活50/30/20の法則」でバランスを取る

家計管理の定番「50/30/20の法則(生活費50%・楽しみ30%・貯金20%)」を推し活向けにアレンジする方法もあります。手取り収入を「生活費(家賃・食費・光熱費)50%」「推し活・趣味 30%」「貯金・投資 20%」に分けるイメージです。手取り20万円なら推し活費は最大6万円が上限の目安になります。この割合を超えてきたら、何かを見直すサインです。

コツ④:イベントカレンダーで「年間」を見通す

推し活費の最大の罠は「突発的な出費」です。ライブの発表・グッズの受注・遠征の必要性——これらは突然やってきます。対策は、年間のイベントスケジュールをできる限り早めに把握し、事前に予算を見積もっておくことです。「チケット代○万円・遠征1回○万円・グッズ月○万円」と年間計画を立てておくと、突発出費に驚かず対応できます。

コツ⑤:「絶対外せないもの」と「なくても困らないもの」を分ける

推しに関するすべてにお金を使おうとすると、いくらあっても足りません。優先順位を決めることが長続きの秘訣です。「ライブは絶対に行く/グッズは推しが出ているものだけ買う」「CDはストリーミングで聴いて円盤は限定版のみ買う」など、自分だけのマイルールを作ることで、使い方にメリハリが生まれます。

買うのはグループ全員で載っている雑誌か、一番好きなメンバーが載っている雑誌だけというマイルールを設けているという実践者の声は、費用管理の具体的なヒントになります。

コツ⑥:推し活専用口座をつくる

推し活費の管理に特に効果的なのが「推し活専用口座」を開設すること。メインの生活費口座と切り離すことで、「推し活にいくら残っているか」が一目でわかります。残高がゼロになったら今月の推し活は終わり、というルールを設けると使いすぎを防止できます。推し活専用クレジットカードをつくり上限を低めに設定する方法もおすすめです。

推し活費を賢く節約する7つの方法

節約①:グッズはフリマアプリ・中古を活用する

新品じゃなくてもOKなグッズはフリマアプリや中古ショップで入手する方法は、定価以下で手に入ることが多く、不要なグッズを売って資金化することもできるうえ、同担との交換文化も活発です。特にランダム封入グッズは「欲しい絵柄だけをメルカリやラクマで直接購入する」ほうが、くじを引き続けるより安上がりになるケースが多いです。

節約②:固定費を月3,000〜5,000円下げて推し活資金に充てる

スマホのプラン見直し・使っていないサブスクの解約・格安SIMへの乗り換えなど、一度見直せば永続的に節約効果が続く「固定費削減」が最も効率的な節約術です。月3,000〜5,000円の削減で年間36,000〜60,000円の推し活資金に変わります。

節約③:遠征は早期購入・パッケージ割引を活用する

遠征費を抑えるポイントは「早期行動」に尽きます。ライブ日程が発表されたらすぐに交通機関・宿泊を押さえると大幅に安くなります。新幹線+ホテルのパッケージプランはセット割引でお得になることが多く、LCCより大手航空会社の早割のほうが結果的に安くなるケースもあります。

節約④:ポイントを「推し活専用通貨」として活用する

推し活費捻出の具体的な節約方法として1位は「ポイントを貯めて使う」(64.7%)、2位は「セール・割引を活用する」(50.7%)でした。楽天ポイント・dポイント・Pontaポイントなど高還元率のカードで日常の買い物をすべてポイント払いに集約し、貯まったポイントを推し活に使う方法は最もポピュラーな節約テクニックです。

節約⑤:日常の「小さな節約」を推し活資金に変換する

コンビニのカフェラテを週3回我慢すると月約2,000円・年間24,000円の節約になります。「このラテ代でグッズが買える」「この外食代で円盤が買える」という思考変換をすると節約のモチベーションが上がります。推しカラーの食材を使ったお弁当を持参するなど、「節約を楽しむ工夫」も推し活文化ならではのアプローチです。

節約⑥:電子書籍・サブスクで雑誌代を圧縮する

推しが掲載される雑誌をすべて購入すると費用がかさみます。電子書籍の読み放題サブスクに加入することで、雑誌代を大幅に削減できます。「グループ全員が載っている号だけ紙で買い、それ以外は電子で読む」というハイブリッド戦略も有効です。

節約⑦:推し活仲間と「シェア消費」する

同じ推しを持つ仲間との共同購入・チケットの譲渡・グッズの交換は、お金を節約しながら推し活コミュニティを深めるWin-Winな方法です。遠征時に友人宅に泊めてもらったり、相乗りで宿泊費を割り勘にしたりするだけでも数千円〜数万円のコスト削減になります。

「推し疲れ」を防ぐ——お金と推し活の健全な向き合い方

推し活の悩みとして最も多いのは金銭面です。無理をして金銭的に苦しくなると、応援すること自体がストレスに変わる「推し疲れ」に陥りやすくなります。推し疲れを防ぐためにはいくつかの考え方が大切です。

まず、「使わない推し活」も立派な推し活という認識を持つことです。SNSでの応援、無料配信の視聴、ファンアートの制作——お金をかけなくても推しへの愛を表現する方法はたくさんあります。お金をかけることだけが「本物の推し活」ではありません。

次に、「後悔しない使い方」の基準を自分の中で持つこと。「ライブには行くがランダムグッズは買わない」「現場最優先でそれ以外は絞る」など、自分が最も満足度を感じる使い方を知っておくと、衝動買いで後悔するリスクを減らせます。

最後に、推し活と貯金は対立しないという視点も大切です。推し活のために貯金をしている人は全体の35.3%であり、費用捻出の手段として節約(62.7%)が最も多く、次いで投資(34.5%)、副業・アルバイト(21.6%)が続いているというデータもあります。新NISAやつみたて投資を活用して「推し活費を自分で増やす」という発想を持てると、推し活はより長く・豊かに続けられます。

まとめ:推し活のお金は「管理」より「設計」が大事

推し活にかかるお金の平均は、調査によって月1万〜2万円、年間12〜40万円と幅がありますが、多数派は月1万円以下で推し活を楽しんでいます。大切なのは他人の金額と比べることではなく、自分の収入・生活費・貯金ペースとのバランスを「自分で設計する」ことです。

管理のポイント 具体的なアクション
現状把握 推し活家計簿をつけて月の使い方を見える化する
予算設計 推し活費を固定費として給与日に先取りする
優先順位 「絶対外せないもの」と「なくてもいいもの」を分ける
口座分離 推し活専用口座をつくり残高で管理する
節約の工夫 ポイント活用・フリマ活用・固定費削減・シェア消費
長期視点 生活防衛費の確保と積立投資で推し活を長く続ける基盤を作る

「推し活はお金がかかるもの」という前提を受け入れたうえで、無理なく・後悔なく・長く続けられる自分だけの推し活スタイルを見つけていきましょう。推しの活動が続く限り、あなたの応援も続けられるように。

※本記事は金融・投資のアドバイスを目的としたものではありません。家計管理・資産運用については、FPや専門家への相談もご検討ください。本記事の情報は2026年3月時点のものです。

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