今月の特集1
高騰する光熱費を抑えたい! 家庭でできる節電のコツ
原油価格の高騰やウクライナ情勢などの影響で、電気料金の値上がりが続いています。特に昨年から今年にかけて、冬の電気代の高さに驚かれた方が多いようです。暖房が必要なシーズンは去りましたが、引き続き節電には気を配っていきたいものです。
昨年から今年にかけて、電気代の高騰が話題となっています。北海道地方の家計収支(総務省統計局家計調査、総世帯)をみてみると、2022年の電気代は10,617円。2021年と比較すると約1,100円上がっています。
これは年間の平均金額なので、実際にはさらに高かったと感じた方もいるかもしれません。いまや、どのご家庭でも節電は年間テーマです。「もう節電はやっている」という方もそうでない方も、節電のコツを改めておさらいしてみましょう。ちょっとした工夫が思わぬ節約のポイントになるので、家族で団結して取り組むとよいかもしれません。
また、家電製品を取り替えるのも節電には効果的です。
キッチン
冷蔵庫:熱いものは冷ます、物を詰め込みすぎない
麦茶やカレー、シチューなど、多めに作った温かい食品をそのまま冷蔵庫に入れると庫内の温度が上がり、冷やすのに余分なエネルギーが消費されてしまいます。詰め込み過ぎにもご注意を。

炊飯器:長時間保温せず、必要なときだけ使用する
長く保温しないようにしましょう。保温時間が長くなると電力の消費量が増え、風味も悪化します。食べる時間にあわせて炊き上がるようにタイマー予約を上手に使いましょう。

食洗機:適量な洗剤で上手に洗って余熱で乾燥する
食器の残菜はあらかじめ捨てます。食器の数が少なければ「少量コース」を選択。洗剤は多く入れ過ぎても洗浄能力はほとんど変わりません。洗浄終了後は、扉を開けて余熱だけで乾燥させれば省エネにつながります。

リビング
テレビ:画面の明るさを調節、主電源でオンオフ
映像モードが選択できる機種は、部屋の明るさに合わせて画面の明るさを自動調整するセンサーを活用しましょう。リモコンは待ち状態でも電力を消費するのでテレビを消すときは主電源で。

照 明:省エネ性能に優れた製品へ取り換える
白熱電球は電球型蛍光ランプや電球型LEDに取り換えましょう。寿命が延びるうえに省エネになります。もちろん、点灯時間を短くするのも効果があります。


洗濯・掃除・トイレ
洗濯機:まとめて洗って、回数を減らす
少量の洗濯物を毎日洗うよりも、洗濯回数を少なくするのがコツ。お風呂の残り湯を利用すると水道代も節約できます。衣類乾燥機を使う場合も同様にまとめて乾燥しましょう。

掃除機:ささっと使う、パックを詰まらせない
まずは部屋を片付けて時間短縮をはかりましょう。パック式の掃除機は適宜、パックを取り替えます。掃除機を出すのが面倒なら、いっそのことホウキとチリトリを使うのもありかも?

温水洗浄便座:暖かい時期は、低温で使用する
温水洗浄便座はいつも便座や洗浄水を温めています。一年中つけっぱなしにせず、時期によって適切に使いましょう。節電モードやタイマーなどの機能も活用してみてください。

省エネ機器への取り替えは家庭の省エネにつながる

全国的にみると、家電製品別の1日の電力消費割合は夏季冬季ともエアコン、冷蔵庫、照明で5割を超えます。北海道の場合、エアコンの普及率は低いこともあり、このグラフの例のように、冷蔵庫や照明、テレビなどが多く使用されることが多いようです。
近年の家電製品は省エネ性能がとても向上しています。買い替え時期の参考にしてみてください。
- 冷蔵庫:今時の冷蔵庫は10年前と比べると約40~47%の省エネ
- 照明器具:電球型LEDランプは一般電球と比べると約86%の省エネ
- テレビ:今どきのテレビは9年前と比べると約42%の省エネ
- エアコン:今どきの省エネタイプのエアコンは10年前と比べると約17%の省エネ
資料出典:資源エネルギー庁省エネポータルサイト、電気事業連合会ホームページ