今月の特集   札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.37

シーズン到来!桜の豆知識

桜の豆知識

札幌の桜が満開になるのは例年4月下旬から。でも、今年はもしかしたらもっと早くなるかも。
咲く前は「いつ咲くかな」と心待ちにし、満開になれば、散りゆく桜が惜しくなる。
そんな桜の時期にぴったりの豆知識をお届けします。

豆知識01:奈良時代のお花見は梅だった!

 現代では「お花見」といえば桜ですが、それは平安時代に入ってからのことで、奈良時代の「お花見」は梅を見て楽しむことだったそうです。平安時代に作られた『古今和歌集』には、「世の中にたえて桜のなかりせば、春の心はのどけからまし」という和歌があります。

 これは、「もし世の中に桜というものがなければ、桜のことで思い煩うことなく、のどかな気持ちで春を過ごすことができる」という気持ちを詠んだもの。平安時代の人も今と同じように、桜の開花や散りゆく様に一喜一憂していたのだとわかります。

 しかし私たちがお花見で目にする桜と平安時代の桜は、少しばかり違いがあります。平安時代にはまだ「ソメイヨシノ」は誕生しておらず、「ヤマザクラ」などの古来より自生していた桜でお花見を楽しんでいたと考えられています。

豆知識02:桜の代名詞「ソメイヨシノ」は、江戸時代に誕生

 「お花見」「桜前線」「桜の開花宣言」といえば、桜界のスーパースターともいうべき品種「ソメイヨシノ」です。江戸時代に染井村(現在の東京都豊島区)で交配して作られると瞬く間に人気品種となり、明治時代以降は全国各地に植えられるようになりました。なぜ、爆発的な人気を得たかというと、豪華さがウケたからといわれています。

 「ソメイヨシノ」は葉が出る前に大ぶりの花が咲くのが特徴ですが、それ国の天然記念物に指定された桜は全国各地に39件あり、なかでも「三春滝桜(福島県)」、「山高神代桜(山梨県)」、「根尾谷淡墨桜(岐阜県)」の3つは、その美しさから日本三大桜と称されています。どの桜も樹齢1000年を超えているといわれ、大きく立派な枝ぶりにたくさんの花を咲かせている名木です。以前の桜は葉と花が同時に出たり、小ぶりの花が咲くなどやや地味でした。そのため、華やかな「ソメイヨシノ」が大流行したわけです。

 「ソメイヨシノ」の北限は札幌から道央あたり。そのため、開花宣言に使われる標本木は札幌や函館では「ソメイヨシノ」ですが、釧路、稚内などの道北エリアでは「エゾヤマザクラ」が、道東の根室では「チシマザクラ」が採用されています。

豆知識03:桜色はピンクだけじゃない!珍しい色の桜たち

ギョイコウ(御衣黄)  桜色と聞いて思い浮かべるのはピンク色。しかし、中にはそれ以外の色の花をつける品種もあります。「ギョイコウ(御衣黄)」は、花に葉緑体を持ち、緑色の花を咲かせます。

 珍しい品種ですが全国各地で見られ、札幌市内では手稲区の前田森林公園でも見ることができます。

 また、「ウコン(鬱金)」と呼ばれる黄色の桜もあります。「ギョイコウ」と「ウコン」はともに「ソメイヨシノ」よりも花期は遅く、「ソメイヨシノ」が咲き終わる頃に咲き始めます。

豆知識04:美しさも国宝級!?天然記念物に指定された日本三大桜

日本三大桜  国の天然記念物に指定された桜は全国各地に39件あり、なかでも「三春滝桜(福島県)」、「山高神代桜(山梨県)」、「根尾谷淡墨桜(岐阜県)」の3つは、その美しさから日本三大桜と称されています。

 どの桜も樹齢1000年を超えているといわれ、大きく立派な枝ぶりにたくさんの花を咲かせている名木です。

豆知識05:桜は春だけじゃない!秋から冬に咲く桜たち

カンザクラ(寒桜)  新しい春の行方を示す受験の合否を「サクラサク」「サクラチル」と例えたりします。しかし桜の中には、秋から冬に花をつける品種もあります。

 「ジュウガツザクラ(十月桜)」「フユザクラ(冬桜)」は秋から咲き始めます。冬の寒い最中に咲くのは「カンザクラ(寒桜)」や「カンヒザクラ(寒緋桜)」などです。こうした桜は、やや小ぶりで可憐な花をつけるのが特徴。道内では、松前町の松前公園で「フユザクラ」を見ることができます。

北海道の桜スポット

公益財団法人・日本さくらの会が定める「さくら名所100選」に選ばれた北海道の3つの桜の名所を紹介します。

松前公園

松前公園  松前城をのぞむ広大な敷地に、1万本もの桜が植えられています。例年の見頃は5月上旬~下旬。品種も多く、早咲き、中咲き、遅咲きと次々に開花していくため、花期が長く楽しめます。例年4月下旬頃から「松前さくらまつり」が開催されます。

新ひだか町 二十間道路桜並木

二十間道路桜並木  直線の道路約7kmにわたって続く、北海道ならではの桜並木。大正時代に道路の両脇にエゾヤマザクラなどが植えられたのがはじま りです。例年の見頃は5月上旬~中旬。見頃の時期には「しずない桜まつり」が開催されレンタサイクルで楽しむこともできます。

函館市 五稜郭公園

五稜郭公園  北海道の桜のシンボルともいえる五稜郭公園の桜。近くの五稜郭タワーからの眺めは、星形の公園を埋め尽くすような桜を眺めることができ、圧巻です。例年の見頃は4月下旬~5月中旬。レンタルボートに乗って堀から桜を眺めることもできます。

北海道固有の桜もチェック

エゾヤマザクラ  北海道ならではの桜といえば「エゾヤマザクラ」と「チシマザクラ」です。「エゾヤマザクラ」は本州では「オオヤマザクラ」と呼ばれる桜です。北海道の「エゾヤマザクラ」は花のピンク色が濃く咲く特徴があります。札幌市内では、円山公園で見ることができます。

チシマザクラ  「チシマザクラ」は葉より先に花が咲く品種のひとつです。根室市の清隆寺の「チシマザクラ」は、根室の開花宣言に使われる標本木として採用されています。

新川さくら並木

新川さくら並木  北区と西区の境目にある新川沿いには、北海道最長の桜並木があります。小野寺燃料は新川通に面しているので、桜の季節になると早々に春を感じられます。少しずつピンク色に染まる桜並木を見ながら通勤するのですが、不思議と前向きな気持ちになります。
(小野寺燃料・阿部康輔)

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