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札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.36

全国各地のお正月 こんなお雑煮食べてみたい!?

全国各地のお正月

 今年も一年の始まりがやってきました。年末に大掃除をする、しめ飾りを飾る、新年にお雑煮やおせちを食べる、といった年末年始のさまざまな風習は、もとは「歳神さま」という神様を家に迎えるための準備だったと言われています。新年に食べるお雑煮は、歳神さまへのお供えもちと各地の特産物などを煮て食べる料理。縦に長い日本列島のこと、食文化も特産物も地方によりさまざまで、全国各地で特色のあるお雑煮が生まれました。

 海産物が豊富に取れる北陸では、鮭やイクラを使った豪華なお雑煮が誕生。東京のお雑煮には江戸時代からの特産品である小松菜が、広島のお雑煮には大ぶりのプリプリの牡蠣が、それぞれ使われています。不思議なことに、海のない長野のお雑煮にはブリが入っています。これは、かつて富山湾で取れたブリを塩漬けにしたものがブリ街道(千国街道)を通って信州地方へ運ばれていたことに由来があるようです。出世魚のブリで一年の豊穣と繁栄を願う習わしは、今もブリ雑煮として健在です。


参考文献:『日本のふしぎ なぜ?どうして?』(高橋書店)、『にっぽん発見!マップ』(小学館)
参考サイト:北海道情報まとめ、北海道ぎょれん、北海道農政事務所、 食のみやこ鳥取県(鳥取県公式サイト)

  • 島根:ぜんざい雑煮

    島根:ぜんざい雑煮

     松江市、出雲地方の一部で食べられているお雑煮は、ゆでた丸もちを使い、具は甘く煮た小豆のみというぜんざい雑煮。砂糖を入れて甘くしたものが主流ですが、塩味でいただくご家庭もあるとか。鳥取県公式サイトでは、小豆雑煮としてレシピが紹介されています。

  • 岩手:くるみだれ雑煮

    岩手:くるみだれ雑

     三陸海岸の一部で食べられているくるみだれ雑煮。すまし仕立てのお雑煮に、焼いた角もち、にんじん、せりなどが入っています。すり鉢で滑らかにすったくるみに、しょう油や砂糖を加えたくるみだれを別皿で添え、もちにつけていただきます。

  • 香川:あんもち雑煮

    香川:あんもち雑煮

     香川のお雑煮は、白みそ仕立てで見た目は京都風にも似ていますが、食べてびっくりなんとあんもち入り。上に青のりがのっているのも特徴のひとつです。昔は貴重品だった砂糖、「お正月ぐらいはぜいたくを」という庶民のささやかな気持ちが表れたお雑煮です。

  • 奈良:きな粉雑煮

    奈良:きな粉雑煮

     大和地域で食べられているきな粉雑煮。ゆでた丸もち、金時にんじん、里芋などが入った白みそ仕立てのお雑煮に、別皿に添えたきな粉をもちにつけていただきます。きな粉の黄色は米の豊作や子孫繁栄などを願う縁起の良いもの、という由来があるようです。

岩手:くるみだれ雑 あなたのおうちのお雑煮はなに風?

 北海道が開拓されて約150年。全国各地から入植してきた開拓者たちが、各地方のお雑煮を持ち込んだのが北海道のお雑煮文化のはじまりです。そのため、北海道のお雑煮は、エリアや家庭ごとでさまざま。一般的には、しょう油味のすまし仕立てで、焼いた角もちをのせる具だくさんのお雑煮が多いかもしれません。
ほかにもイクラをトッピングしたごちそうレシピや、石狩鍋風に鮭やじゃがいもが入っているもの、漁村部では海苔をのせるお雑煮などもあるようです。

丸もち派?角もち派? もちの分け目も関ヶ原!

 徳川家康が石田三成に勝利した、天下分け目の戦いと呼ばれる関ヶ原の戦い(1600 年)。じつはお雑煮文化を比べても、東西の境界線と言われるのがこの岐阜県関ヶ原付近です。本州の関ヶ原以東のお雑煮が角もちであるのに対し、関ヶ原以西では丸もちが主流。お雑煮に使われるだしも、東のカツオだしと西の昆布だしの境界線はもちの東西境界線と重なり、中四国の一部と九州では、あごだしやいりこだしなども使われています。北海道では、東北から入植した人が多いためか角もちが主流ですが、丸もちを使う家庭もあり、特産の昆布だしなどが使われています。

  • 島根:ぜんざい雑煮

    ・家庭円満の形
    ・家族みんなで丸める
    ・ゆでてからお雑煮に入れるのが一般的だが、関西や九州の一部では焼くエリアもある

  • 岩手:くるみだれ雑

    ・のし棒で板状にするから「敵をのす(倒す)」形
    ・のしもちにして切り分けるため早く多く作れる
    ・焼いてからお雑煮に入れるのが主流だが、東海、北陸地方の一部ではゆでるエリアもある

実は全国的には珍しい!? 北海道のお正月の風習

口取り菓子 口取り菓子

 北海道で口取り菓子といえば、お正月に食べる甘い練り切り菓子のこと。海老や鯛などおめでたいものをかたどり、神棚などにお供えしておいて新年にいただくご家庭もあります。全国的にはお正月に甘い練り切り菓子を食べる風習はなく、北海道と東北の一部で見られる習慣です。全国的には、おせちに甘い寒天や羊羹が入る場合があるようです。

大晦日からおせちを食べる

 北海道の人なら当たり前の「大晦日からおせちを食べる」という風習ですが、これも全国的にみると少数派。大晦日には年越しそばを食べ、新年を迎えてからおせちを食べるというのが一般的です。

募集:我が家のおせち&お雑煮

 同じ北海道に暮らしていても、お隣のおせちやお雑煮は我が家とは違うかもしれません。
ぜひ皆さんの「我が家流おせち&お雑煮」を教えてください。食べ物以外の「我が家のお正月の不思議な風習」も大募集いたします(「お年玉は大晦日に渡す」等)。
 お問い合わせフォームよりご連絡ください! こちらから>>>

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