Sun Clover Gallery   札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.38

進藤 冬華・作「8つの旗」

8つの旗

サイズ:H700mm × W1000mm × 8枚組
素材:布に昇華転写プリント、丸棒、フラグスタンド
制作年:2019年

 明治初期の北海道開拓とそのアドバイザーとして西欧から招聘された「おやとい外国人」について調べ、そこから制作された作品です。この時期は、明治日本政府が北海道を国の一部としてインフラの整備や資源開発、人々の移住を推進しており、北海道の歴史の中でも大きな変化がありました。私の何代か前の家族もこの時期、北海道に移住しています。

進藤 冬華  旗には私が感じた開拓のイメージや現在の札幌の風景、開拓の歴史を調べる中での私の体験などを描きました。また開拓の歴史を調べたことを通じ、私が感じた開拓推進のための8つのキーワード―「インフラ」、「教育」、「産業」、「戦力」、「資源」、「移住」、「信仰」、「制度」―をそれぞれの旗に書いています。

 旗の絵には、アメリカの西部開拓推進のイメージを描いた《American Progress》(1872年、John Gast)という当時アメリカでよく普及していた絵を引用しています。北海道開拓にはアメリカからのおやとい外国人が多く、彼らの経験が北海道にも反映されていたからです。(進藤冬華)

8つの旗 裏側 進藤 冬華(しんどう ふゆか)Shindo Fuyuka
札幌を拠点としつつ、国内外の様々な場所に滞在しながら作品の制作発表を行っている。郷土の歴史や地域の文化に関わることを調べ、そこから得た知識や個人的体験を作品に反映させるため、その時々によって、様々な手段や素材を用いて作品にする。
近年の活動に「進藤冬華 移住の子」(2019年/モエレ沼公演/札幌)、「Parallax Trading」(2019年/das weisse haus/ウィーン)、「Beyond Distraction/MAP」(2019年/VICAS/ハノイ)、「沈黙の音:日本人アーティストの現在」(2019年/Golden thread Gallery/ベルファスト)など。北海道教育大学札幌校芸術文化課程卒業後、アルスター大学ファインアートコース修士課程修了。1975年札幌生まれ。

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