Sun Clover Gallery   札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.37

大橋 鉄郎・作「灯油タンク」

灯油タンク

(3Dモデルシリーズより)
サイズ:H2880mm W1415mm D1080mm
素材:インクジェットプリント、紙、糊、木
制作年:2019年

 3Dモデルシリーズは、ゲームや画面の中で見る3Dモデルを現実で再現し、ゲームや画面を通して物を見ることに限らない「表層を撫でるように見る」ことを表層だけの立体物を通して体験できる作品です。

灯油タンク  本作は、google street viewに写っている物を原寸大に引き伸ばし、紙を用いて立体にしたものです。元にしたgoogle street viewは、すでに更地になっていながら更新されずにその風景が残っていたものを選んでいます。

 直接見ることができない風景や出来事を写真を通して見ることは、その本質にふれることなく表層のイメージのみを受容しているようです。私たちの身の回りにある家具なども、木目が印刷されたもので溢れており、表層のイメージに囲まれた生活は疑う余地のないほど当たり前になっています。画面やインターネットを通して知識やイメージを得ることに肩まで浸かった私たちが「表層を撫でるように見ている」という現状を、私は制作を通して示しています。

大橋 鉄郎 大橋 鉄郎(おおはし てつろう)Ohashi Tetsuro
1994年北海道札幌市生まれ。出来事や物事、知識や事件に対して表層を撫でるように見ている、現在のイメージの受け取り方に着目し作品を制作している。近年では、写真に写っている物を紙を用いた立体に戻すような作品を制作している。

http://tetsuro-ohashi.com/

主な展覧会に、2020年「第8回札幌500m美術館賞 入選展」(500m美術館/札幌)、2019年「いえい、頑張っていこうよ」(salon cojica/札幌)、2019年「あれを見た、それを聞いた。そして触れた。」(ギャラリー門馬/札幌)、2018年「アートプラネッツ2018」(プラニスホール/札幌)、2017年「遊び場の力学」(Cafe hammock/三鷹)、2016年「複雑なトポグラフィー―動体と変化―」(栗林公園/高松)、2016年「いつかきたみちこどもみち」(500m美術館/札幌)、2015年「おとどけアート」(札幌市立北陽小学校/札幌)など。

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