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イラストレーターの奥さん(と呼ぶとややこしいですが)と初めて出会ったとき、柔らかな表情と穏やかな口調に、普段は何をしている方なのかと好奇心が膨らみ、あっという間に気になる存在となりました。2度目にお会いしたときは、新しい環境に踏み出そうとしている話を聞きました。それから少し時間が経ったいま、彼女のこれまでの歩み、近況やイラストレーターとしての気持ちの変化を聞かせてもらいました。
かわいさと柔らかさの奥に潜む物語
幼少のころ、油彩を描いていた母と生け花の先生をしていた祖母の影響で、奥さんの家には絵本や絵集などがたくさんありました。それらを眺める時間が大好きで、思い返せばさまざまなことを吸収できたかけがえのない時間だったと話します。
小学1年生から中学1年生まで通っていた絵画教室は、毎週の楽しみだったそうです。教室の催しとして、年に一度ギャラリーでの展示をしていました。そのときの経験も、彼女の伸びやかな絵を支える技術を確かなものにしていきました。
その後、絵と距離をおいていた時期もありました。それでも友人に向けて描いたり、卒業間際に社会の先生が描く物語の挿絵をお願いされたりと、周りからは彼女の絵が必要とされていました。
やはり絵を描くのが好きだと再認識し、美術の専門学校へ進みます。この選択に、お母様はとても喜んでくれたそうです。自由にさせてくれる親だったから、今に繋がった。そうでなければ今の選択はなかったと言います。話の中でたびたび、彼女を応援し、見守ってきたお母様の存在を強く感じました。恵まれた環境も彼女の強みだと思います。
卒業後は、仕事をしながら展示やイベント等で活躍しています。最近は、もう少し自分の動きを定めていきたいと活発に制作しています。
筆者は彼女の絵を見たとき、かわいさと柔らかさの奥に、物語が潜んでいることに気づき、さらなる可能性を感じました。もっと人の手に渡る場を得て、彼女が生み出すキャラクターたちがたくさんの人に愛情をもらい、育ってほしいと思いました。
彼女は、すでにそれを一つ実現しています。昨年の12月、コミュニケーションアプリ『LINE』のスタンプを発売し、大きな反響があったのです。彼女の作品の魅力について考察してみると、キャラクターの絵そのものと設定に、見る側のために心地良い余白を作って、人を引き込む要素を持っていることがわかります。
今後はどのような展開を考えているのか聞いてみると、絵本に的を絞るつもりだとのこと。とても自然な流れで、作品のファンとしては「早く見たい!」の一言です。作品が育っていく感覚を経験した彼女のますますの活躍がとても楽しみです。また以前、保育園の保育補助と絵本の読み聞かせサークルでの経験から、それらも再開したいと考えているようです。年代を問わず愛される作品を、皆さんにもぜひ見ていただきたいです。
タイトル:ぺたぺたマグネット
写真:作家提供
文:菅原由香
※「ろき通信」は小野寺燃料が情報誌で10年以上継続しているアートレポートです。
北海道出身や札幌拠点で活動する現代アートの作家たちをご紹介しています。
1987年生まれ、札幌在住。
2008年北海道芸術デザイン専門学校卒業。
札幌でグループ展や物販イベント等に参加などの活動を行っている。
WEB:http://okumoemi.tumblr.com/
LINEスタンプ「いぬくま君と、ときどき私」
http://store.line.me/stickershop/product/1225062/