サンクローバー vol.45│医療ジャーナリスト・松井宏夫のなぜなに病院ふむふむ医療│小野寺燃料株式会社

医療ジャーナリスト・松井宏夫のなぜなに病院ふむふむ医療【第34回】気になる! 骨密度検査のこと

医療ジャーナリスト・松井宏夫のなぜなに病院ふむふむ医療
【第34回】気になる! 骨密度検査のこと

骨粗しょう症のリスクを考えると、骨密度検査が気になります。いろいろな方法があるようですが……。

 骨密度とは、骨の強さを判定するための代表的な指標になるものです。

 骨密度検査では、骨の中にカルシウムなどのミネラル類がどれだけ詰まっているかを測定します。運動器の障害によって要介護のリスクを高める原因の一つ、骨粗しょう症を調べるために活用されています。

 検査の種類は、主に超音波法、DXA(デキサ)法、MD(エムディ)法、CT法の4つがあります。

 1つ目の超音波法では、専用の装置に足を置いて、かかとの骨量を調べます。約2秒で測定できるほか、X線を使用しないため、妊娠中の方でも測定することができます。

 2つ目のDXA法では、エネルギーの低い2種類のX線を使います。検査用のベッドに仰向けになり、腰椎(腰の骨)や大腿骨(足のつけ根)を測定します。これにより、全身のほとんどの骨を測ることができます。

 3つ目のMD法は、手の横に厚さの異なるアルミニウム板を置いて撮影し、骨とアルミニウムの濃度を比べることによって測定するものです。

 また4つ目として、DXA法やMD法といったX線を使う二次元の検査ではなく、CT検査機器を応用した三次元の検査ができるCT法も登場しています。

 さらに、これら4つの検査に加えて、骨代謝マーカーの検査も行われています。破骨細胞が古い骨を壊し、骨芽細胞が新しい骨をつくるときに、酵素やコラーゲンなどを産生します。それらの成分を測るのが、骨代謝マーカーです。血液検査だけでなく、尿検査でも調べることができます。

骨密度が低下すると、骨粗しょう症のリスクが高まるといわれています。骨粗しょう症は、骨の強度が低下することで、骨折しやすくなる病気です。つまづいたり、手やひじをついたり、くしゃみをするなどのわずかな衝撃だけで骨折してしまうこともあります。痛みなどがないため、自覚症状も出にくい病気ですから、定期的に骨密度検査を受けることが重要です。

 また、日ごろからカルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど、骨の形成に役立つ栄養素をバランスよく摂取し、ストレッチやウォーキングなどの適度な運動を心掛けることで予防しましょう。

松井宏夫(まつい・ひろお)

1974年、中央大学卒業。日本ドキュメント・フィルム助監督、週刊サンケイ記者を経てフリージャーナリストに。1991年『名医名鑑』を日本工業新聞社から出版。その後、5冊の名医本が続けて大ベストセラーに。名医本のパイオニアであるとともに、最先端医療など医療全般をわかりやすく解説。テレビの健康番組『たけしの家庭の医学』の監修( 〜2020年3月)、ラジオ、新聞、週刊誌、講演などで幅広く活躍している。日本医学ジャーナリスト協会副会長、東邦大学医学部客員教授、日本肥満症予防協会理事。TBS ラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』内の「日本全国8時です」(毎月曜8:00~)に出演、病気や健康について親しみやすく解説(2014年10月〜2020年3月)。

病院・医療については、松井宏夫監修の書籍『最新 病院のすべて 気になる医療業界をまるごと図解』(学研)でもっと詳しく!

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