医療ジャーナリスト・松井宏夫のなぜなに病院ふむふむ医療【第27回】
札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.38

看護師のお仕事

新型コロナ禍においてがんばってくれている看護師さんについて、その種類や仕事について知りたいです。

 新型コロナウイルス感染症が拡大する中、医療現場の最前線で対応にあたっている医療従事者の方々には、本当に頭の下がる思いですよね。医師はもちろん、看護師も患者に寄り添い、支えてくれる大きな存在です。

 看護師には、看護師国家試験に合格し、厚生労働大臣による免許(国家資格)を取得した正看護師と、都道府県知事による免許を取得した准看護師がいます。准看護師は自分の判断で看護ができないため、医師や正看護師の指示に従って業務を行います。資格はないですが、シーツ交換や食事の片づけ、患者の付添を行う看護助手もいます。

 病院には、さまざまなタイプの看護師がおり、それぞれ役割が異なります。たとえば外来看護師は外来診察、治療のサポート、血圧測定、静脈注射などを行います。病棟看護師は検温や血圧測定、食事・排泄のサポートなどを行います。交代制で勤務し、数日おきに夜勤があります。手術看護師は手術器具の準備、手術中の医師への危惧の受け渡しなどを行います。

 近年、医療が高度化することで治療が複雑になり、それに対応する看護師の知識やスキルも幅広く、膨大になってきています。そこで日本看護協会などが、認定看護師、専門看護師の認定資格を設けました。

 認定看護師は、救急看護、手術看護、緩和ケアなど特定の21分野に特化した看護を行う資格です。専門看護師はがん看護や地域看護、老人看護など13分野に分かれており、それぞれの知識・技術を深めた看護を行います。

 120万人ほどいる看護師の中で、認定看護師は約2万人、専門看護師は約2000人しかいません(2018年時点)。どちらもさまざまな条件を満たしたうえで技術を磨き、認定審査に合格しなければならず、卓越した看護実務能力を有することが求められます。

松井宏夫 (まつい・ひろお)|1974年、中央大学卒業。日本ドキュメント・フィルム助監督、週刊サンケイ記者を経てフリージャーナリストに。1991年『名医名鑑』を日本工業新聞社から出版。その後、5冊の名医本が続けて大ベストセラーに。名医本のパイオニアであるとともに、最先端医療など医療全般をわかりやすく解説。テレビの健康番組『たけしの家庭の医学』の監修( 〜2020年3月)、ラジオ、新聞、週刊誌、講演などで幅広く活躍している。日本医学ジャーナリスト協会副会長、東邦大学医学部客員教授、日本肥満症予防協会理事。TBS ラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』内の「日本全国8時です」(毎月曜8:00 ~)に出演、病気や健康について親しみやすく解説(2014年10月〜2020年3月)。

おしらせ

 松井宏夫が監修しておりました情報バラエティ『名医とつながる!たけしの家庭の医学』(朝日放送、テレビ朝日系列)は、2020 年3 月末に16年間の放送に幕を閉じました。今後は、年に1~ 2回の特別番組として放送予定です。これまで応援いただき、誠にありがとうございました。

病院・医療については、松井宏夫監修の書籍『最新 病院のすべて 気になる医療業界をまるごと図解』(学研)でもっと詳しく!

>> なぜなに病院ふむふむ医療 過去の記事一覧へ
>> Sun Clover トップページへ

▲ページトップへ