小野寺燃料

札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.34
医療ジャーナリスト・松井宏夫の なぜなに病院ふむふむ医療【第23回】

がんの「PET検査」 というものをよく耳にしますが、具体的にどんな検査をするのでしょうか?

検体検査ってなあに?


 PET(ペット)検査とは、ポジトロン・エミッション・トモグラフィー(Positron Emission Tomography)の略です。一度の検査で全身を検査することができ、小さながんも発見しやすいのが利点です。これにより、レントゲン検査などでは難しかった初期のがん細胞の発見が可能になりました。主にてんかん、脳腫瘍、虚血性心疾患、肺がん、大腸がんなどの検査に使用されています。
 また、腫瘍の良性・悪性の区別や、進行度合いの推定、転移の判定もできます。
 検査の方法ですが、まずブドウ糖を含む薬を注射した後、薬剤が体内に広がるまで1時間ほど休憩します。
 次に、横たわってPETスキャナーを通り、全身の断面を撮影します。
 がん細胞がブドウ糖を取り込みやすい性質をもっていることを利用して、微量の放射性物質を糖に結合させて体内に入れ、その物質から出る放射線の分布を画像化するのです。つまり、ブドウ糖が多く集まっているところに、がん細胞があるというわけです。
 短時間で済みますし、注射はありますが痛みの負担も少ない検査方法として、注目を集めています。
 もちろん万能というわけではなく、このPET検査ですべてのがん細胞を発見できるわけではありません。CTやMRIといったほかの検査と併用することで、弱点をカバーし合い、制度の高い診断結果を得ることができます。
  また最近はPET-CTという装置も登場しています。PET単体の検査に比べて画像の精度が上がり、腫瘍や臓器の位置がクリアに見え、正確さが増しています。
 PET検査は、2010年より早期の胃がんを除くすべての悪性腫瘍に健康保険の適用が認められるようになりました。しかし範囲や条件がありますので、詳しくはPET検査を行う施設にご確認ください。



松井 宏夫 (まつい・ひろお) 1974年、中央大学卒業。日本ドキュメント・フィルム助監督、週刊サンケイ記者を経てフリージャーナリストに。1991年『名医名鑑』を日本工業新聞社から出版。名医本のパイオニアであるとともに、最先端医療など医療全般をわかりやすく解説。テレビの健康番組『たけしの家庭の医学』の監修、ラジオ、新聞、週刊誌、講演などで幅広く活躍している。日本医学ジャーナリスト協会副会長、東邦大学医学部客員教授。2014年10月よりTBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』内の「日本全国8時です」(毎月曜8:00~)に出演、病気や健康について親しみやすく解説している。

病院・医療については、松井宏夫監修の書籍『最新 病院のすべて 気になる医療業界をまるごと図解』(学研)でもっと詳しく!

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