小野寺燃料

札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.33
医療ジャーナリスト・松井宏夫の なぜなに病院ふむふむ医療【第22回】

よく行われる血液、尿、便の検査では、 何がわかるのでしょうか?

検体検査ってなあに?


 一般的な検査で患者から採取される血液、尿、便のことを検体といい、それらの検査の総称を「検体検査」といいます。

 血液検査にはさまざまな種類があります。まず血液の細胞成分などを調べる血液一般検査(血算)では、赤血球や白血球、血小板の数、ヘモグロビン濃度、凝固機能などを調べます。

 そして臓器の疾患などを調べるのが、血液生化学検査です。これは生活習慣病などに関わる中性脂肪、LDLコレステロール、血糖、尿酸、蛋白質などの成分を調べます。これにより、病気や臓器の機能障害があるかどうかがわかります。

 がんや感染症などの疾患に関する疑いのある患者には、腫瘍マーカー検査や免疫血清検査などの血液検査を行います。

 腫瘍マーカー検査とは、がんによって生じる独特の蛋白を調べるもの。進行がんの転移や再発などを判断する目安となります。前立腺がんのPSA検査が、その代表格です。

 免疫血清検査は、病原体に対する抗体の有無や量などを調べるもので、肝炎ウイルスやヒト免疫不全ウイルス(HIV)、その他各種ウイルス、細菌の検査などを行います。

 尿検査では尿糖は糖尿病、尿蛋白は腎臓病などについて調べます。

 そして便検査では、寄生虫の有無や消化器官からの出血をみる便潜血反応などを調べます。この便潜血反応は、大腸がんのスクリーニング(選別)検査の役割もあるため、陽性が出た場合は、大腸内視鏡検査などの精密検査を受けることが重要です。

 このように、病気の有無やがん診断にも活用される検体検査。でもそれだけではなく、健康の指標にもなるというところがポイントです。体に異常を感じてからではなく、定期的に検査を受けて、自分の健康状態の数値を知っていくことが大切です。



松井 宏夫 (まつい・ひろお) 1974年、中央大学卒業。日本ドキュメント・フィルム助監督、週刊サンケイ記者を経てフリージャーナリストに。1991年『名医名鑑』を日本工業新聞社から出版。名医本のパイオニアであるとともに、最先端医療など医療全般をわかりやすく解説。テレビの健康番組『みんなの家庭の医学』の監修、ラジオ、新聞、週刊誌、講演などで幅広く活躍している。日本医学ジャーナリスト協会副会長、東邦大学医学部客員教授。2014年10月よりTBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』内の「日本全国8時です」(毎月曜8:00~)に出演、病気や健康について親しみやすく解説している。

病院・医療については、松井宏夫監修の書籍『最新 病院のすべて 気になる医療業界をまるごと図解』(学研)でもっと詳しく!

毎週火曜よる8時~

 おしらせ
松井宏夫が監修協力する情報バラエティ『名医とつながる!たけしの家庭の医学』(朝日放送、テレビ朝日系列)が、絶賛放送中です。“元気に長生きしたい!”と願うすべての皆様に、どこよりも信頼できる最新情報をお届けしています! ぜひご覧ください。

>> なぜなに病院ふむふむ医療 過去の記事一覧へ

>> Sun Clover トップページへ

▲ページトップへ