サンクローバー vol.43|改めて学ぶ “暮らしとお金”|小野寺燃料株式会社

お金の知識07 老後の介護、いくら必要?

イラストレーション:おがわまさひろ https://masahiroll.com

改めて学ぶ “暮らしとお金” お金の知識07 老後の介護、いくら必要?

「終活」をはじめている70歳を過ぎた元上司に、“一家の柱”としての自覚が少しだけできてきた40代の元部下が、日々の暮らしで知っておくべき「お金」の知識を学びます。

老後は長くお金もかかる

元部下
持ち家があれば、老後はそれを担保にお金を借りることもできると聞きました。老人ホームの費用もそれで賄えますね。
元上司
どういう施設にどれだけの期間入るかによりますが、老人ホームの費用は元気なうちに考えておかねばなりませんね。
元部下
そうですよ。そろそろなんですから。
元上司
 そろそろとは何です。私はまだ元気ですよ。でもね、75歳を過ぎて後期高齢者になると、人によっては急に老いる人もいます。私の同世代の知人でも、すでに施設に入った人もいます。
元部下
老人ホーム、介護施設といっても、いろいろですよね。
元上司
養護老人ホームや特別養護老人ホーム、介護老人保健施設といった公的施設や民間の介護付き有料老人ホームといったところが自立が難しい人のための施設。ケアハウスやサービス付き高齢者向け住宅といったものは、自立した高齢者向けのサポートがついた施設や住宅です。
元部下
で、どこに入りたいんですか
元上司
いまの家で過ごせるなら、それに越したことはありません。高額な高級老人ホームに入った友人もいますが、私は嫌です。でも、介護が必要になったときは、息子たちに迷惑もかけたくないから、どこか適当なところに入ろうとは思っています。
元部下
だいたいいくらぐらいかかるんですか。
元上司
ピンキリ。介護付き老人ホームの費用は食費と介護サービスと家賃が一緒になっているわけで、入居時の一時金が多いところはその分の月額が安かったりするようです。一時金は0円から1千万円以上というところまでありますし、月の利用料も数万円から数十万円とさまざ ま。値段とサービスが一致するかどうかは当たりハズレがあるようですが、高い施設の建物は立派です。
元部下
立派な建物でも、ボケちゃったら関係ないかも。
元上司
でも、ボロで汚い施設に、お父さんお母さんを入れたいですか。
元部下
確かに、あんまりひどいところは可哀そうです。
元上司
介護が必要になって認定を受ければ、公的介護保険で介護費用の自己負担分は1~2割ですみます。でも、有料老人ホームの家賃相当分は自分持ちですから、保険で賄えるのは限られています。
元部下
そうでしょうね。
元上司
ある調査では、介護が必要になる期間の平均は54.5カ月で、月々の費用の平均78000円、介護ベッドの購入など一時的費用の平均が69万円となっています。つまり500万円以上です。仮に月20万円かかる施設に5年間入れば1200万円。
元部下
父母2人だったら2400万円ですか。
元上司
そうです。子供に残そうとした財産が、施設の費用に消えてしまいます。
元部下
親には長生きしてもらいたいけど、そうなってくると複雑ですね。
元上司
お金の問題と、介護そのものの負担があります。精神的にも肉体的にも。
元部下
いや、なんといっても経済的な負担が大きい。
元上司
子供に負担をかけないためには、介護のことも考えた老後の貯えが必要なんです。

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