改めて学ぶ “暮らしとお金”   お金の知識02
札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.38

その2 みんなが払う税金

「終活」をはじめている70 歳を過ぎた元上司に、“ 一家の柱”としての自覚が少しだけできてきた40 代の元部下が、日々の暮らしで知っておくべき「お金」の知識を学びます。

税金の種類とその恩恵を知る

元部下
税金のことを知らなければ節税もできないとのことですが、どのくらいの知識があればいいんですか。
元上司
いまから税理士になるわけでもないでしょうから、基本的なことだけでいいですね。まず、どんな税金があるかを知る。あなたは税金の種類を知っていますか。
元部下
租庸調とか。
元上司
いつの時代のことですか。でも、そんなこと、よく知っていましたね。
元部下
歴史だけは得意科目でした。
元上司
それなら説明できますね。
元部下
飛鳥時代、701年に大宝律令で決まった税金。租は収穫物、庸は都での労働、調は布や絹などを納める。
元上司
正解です。では、現代の税金の種類は。
元部下
所得税とか消費税とか、いろいろあるみたいですね。
元上司
みたいって、あなた。そもそも税金には、所得税のように納税者が直接納める直接税と、消費税のように販売者を介して納税される間接税の2種類があります。また、国に納める国税と、住んでいる自治体に納める地方税があります。地方税には固定資産税、不動産取得税、都市計画税などがあり、国税は所得税、印紙税、登録免許税、贈与税などです
元部下
国と地方の両方に取られるのですね。
元上司
取られるという言い方はやめなさい。そして、税金には、みんなが払わねばならない税金と、人によって払う人と払わない人がいる税金とがあります。
元部下

イラストレーション:おがわまさひろ
http://masahiroll.com

払わない人になりたいです。
元上司
一般の生活者が払わねばならない税金には、所得税、住民税、消費税などがあります。
元部下
払っています。払わない人がいる方の税金を教えてください。
元上司
家や土地があれば固定資産税、クルマに給油すればガソリン税などですね。空港を使うときは空港利用税を払っています。それと、相続税、贈与税、不動産取得税などのような、人によって一生のうち何度か払うことになる税金もあります。
元部下
それらもほとんど払っている気がします。
元上司
所得税は個人の事情を考慮し、税負担を軽くするために所得控除の制度があります。さまざまな所得控除の制度を利用して申告することが、節税対策につながります。また、住民税も災害による損害を受けた場合や、生活保護を受けているなどの理由がある場合、申請によって減免制度があります。
元部下
簡単に制度が利用できるわけじゃないんでしょ。
元上司
払わないことばかり考えてはだめです。納税は国民の義務ですし、高額納税は名誉なことですよ。
元部下
名誉よりお金が欲しいです。
元上司
あなたは税金の恩恵を受けていることの自覚がありませんね。事故や火事で救急車や消防車がタダで来てくれるのも税金のおかげですよ。
元部下
無駄な建物や使わないマスク、変な議員の給料も税金です。
元上司
確かに税金がどう使われているかについては、納税者としてしっかり監視する必要はあります。でも、社会を成り立たせるお金は税金だということも知っておかなければなりません。

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