改めて学ぶ “暮らしとお金”   お金の知識01
札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.37

前号までの「終活」に引き続き、今号からは「お金」のことを考えてみます。「終活」をはじめている70歳を過ぎた元上司に、“一家の柱” としての自覚が少しだけできてきた40代の元部下が、日々の暮らしで知っておくべき「お金」の知識を学びます。

その1 お金の多寡は価値観で異なる

払いたくなければ1円でも高い

元部下
部長の「終活」のお話はとても参考になりました。「終活」は人生のおしまいではなく、これからを生きるためにやるということですね、部長。
元上司
「部長」はやめなさい。もう会社員はずいぶん前に卒業しました。
元部下
でも、ほかに呼びようがありません。ニックネームです、部長。
元上司
終活はこれからの人生をどう前向きに楽しく生きるかを考えるために行うのです。少しはわかりましたね。
元部下
でも部長、これからを生きるにはやっぱりお金です。
元上司
まあそうですね。終活でもこれからの暮らしでお金をどう遣っていくかを考えることは大切です。
元部下
無駄なお金は払いたくない。
元上司
きっぱり言いますね。では、どんなお金が無駄なんですか。
元部下
例えば税金とか。まったく税金って、どうしてこんなに高いんでしょうね。
元上司
高いって、何に比べてですか?
元部下
何と比べてかって言われると……。
元上司
何かに比べて高いと言っているのではなくて、払いたくないからでしょ。払いたくないものは、例え1円だって高いと感じるものです。
元部下
それもそうですね。
元上司
お金というのは価値を交換するために使いますから、単純に金額だけの比較ではありません。ある人にとっては1万円でも安く感じるものが、ある人には1000円でも高く感じるということはよくあることです。無駄なお金を遣いたくないということは、自分にとって価値があるところにお金を遣い、価値を感じないものにはなるべく払わないようにしたいということです。
元部下

イラストレーション:おがわまさひろ
http://myspace.com/masahiroll/mixes

それなら私は、税金には価値を感じません。
元上司
あなた、税金で賄われているサービスにどれだけ恩恵を受けているのか理解してませんね。何にどう使われているかを知らなければ、払う必要性を感じませんからね。でも、納税は国民の義務です。まずは、文句を言わず払いなさい。
元部下
税務署みたいですね。でも、部長だって税金をごまかしているんでしょ。
元上司
人聞きの悪いことを言いなさんな。私はちゃんと払っています。もちろん、節税は考えていますよ。
元部下
それそれ。税金を払わない方法を教えてください。
元上司
まったく、あなたという人は。節税と税金を払わないということは別です。そもそも、あなたは税金についてどれだけ知っているのですか。
元部下
そう言われると……。消費税が10%になった……ぐらいは知っていますが。
元上司
しょうがないですね。まあ、ふつうにサラリーマンをやっていて、しかも経理や経営などに関わらなければその程度の知識かもしれませんが。
元部下
そういえば部長は、営業部から経理部に移りましたね。なんで私を連れて行ってくれなかったんですか。
元上司
あなたのような部下を経理に連れて行くのは心配でしたからね。しかしあなたも40代で管理職になったようですし、一家の資産管理の責任も出てくるでしょう。税金のことも少しは勉強した方がいいですよ。自分が何の税金を払っているのかわからないようじゃ、節税もできませんよ。

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