暮らしにまつわるエトセトラ 現象の名称
近年、地震や台風などの自然災害が増えてきました。いざというときのために、さまざまな準備をしているご家庭も多いのではないでしょうか。
もちろん非常時のために特別な準備をすることは大事ですが、近ごろは日常と非常の境界線をなくした"フェーズフリー"という考え方が登場しています。
つまり、普段の生活のなかで使用しているモノや、行っているコトが、そのまま非常時でも活用できるということです。"備えない防災"とも呼ばれています。
たとえば、いつものお買い物バッグを撥水性と速乾性の優れたものにすれば、いざというときにバケツとして活躍します。リビングのソファに置いているクッションが、開くと実は寝袋になる商品も人気を集めています。
またストック食品を日常的に消費し、買い足していく"ローリングストック法"で管理することも、フェーズフリーの一環です。日常のなかでお気に入りの味を見つけておけば、もしものときも好みの食事をすることができます。
非常時の備えをしまいっぱなしにするのではなく、普段使いするという考え方。災害のための備えを"特別"ではなく日常にすることで、いざというときに慌てず行動できる安心感もあります。ぜひ、実践してみてくださいね。