小野寺燃料

札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.32
~暮らしにまつわるエトセトラ 27~

ゾンビを防げない日本のドア

 私たちの住居に欠かせない玄関ドア。外と内の境界であり、公共の場と私的な場の区切りにもなる大切なものです。しかし、人類がいつからドアを使い始めたのかという詳細は判明していないそうです。

 紀元前100年ごろの古代ギリシアではすでに、燭台に火を灯すと扉が開く魔法のような自動ドアがあったとか。つくったのはヘロンという数学者。炎によって空気の体積を膨張させることで、密閉容器内の水を移動させ、それまで平衡していた扉のバランスを変えて開ける……と何とも大掛かりなしかけでした。このヘロン、なんと硬貨を入れると聖水が出てくる「自動販売機」もつくったというから驚きです。

 日本では弥生時代の遺跡から木のドアが出土しているそうです。

 ところで、欧米では玄関ドアのほとんどが内開きです。これは防犯上、不審者が無理やり中に入ってこようとしたとき、体重をかけて押し戻すことができるから。さらに、家具を立てかけて侵入を防ぐこともできますから、不審者だけでなく、ゾンビが襲ってきても安心な設計になっています。

 ところが日本の住宅の場合、玄関ドアのほとんどが外開き。これは、日本人には靴を脱いで置いておく玄関スペースが必要だからです。不審者やゾンビが入ってきたとき、ドアで押し戻せない分(北海道は玄関フードがついている家が多いので、時間稼ぎはできそうですが)、防犯対策はきっちりと考えることが重要ですね。

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