小野寺燃料

札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.31
~暮らしにまつわるエトセトラ 26~

ざっくりでびっくりの単位

 私たちの生活に大きくかかわっているさまざまな単位。日本で長さを測るため使われている「メートル」は、メートル法(国際単位系)として国際的に定められた単位です。

 アメリカが使っている「インチ」が世界中で使われていると思いがちですが、それは間違い。ヤード・ポンド法と呼ばれる単位系の「インチ」を使っているのは現在、アメリカ、ミャンマー、リベリアの3国だけです。

 現代では、単位はそれぞれきっちりと数値が決まっています。たとえば1インチは2・54センチメートル。ところが由来をたどると、わりとざっくりとしたところから始まっています。

 「インチ」は男性の親指の幅、「ヤード」は顔の鼻先から手を広げたときの指先までの幅、「フィート」は足のつま先から、かかとまでの足の長さ。諸説ありますが、どれも「人によって違うのでは?」と突っ込みたくなるざっくり具合です。

 さらに「ハロン」は馬を使って鋤で耕された畑の畝の長さが由来なのだとか。すごくがんばって耕した人と、さぼった人でかなり違ってくる気がしますが、1ハロンは201・168メートルなので、がんばった人基準でしょうか。がんばったのは馬かもしれません。

 アジアだって負けていません。中国で生まれた「尺」は手を広げたときの親指の先から中指の先までですし、「寸」は男性の親指の幅です。寸とインチの由来が一緒! ざっくり単位は世界共通なのでした。

 もっと驚きなのは、質量の単位である「トン」。15世紀、イギリス船にいくつの酒樽を積めるかで決まったそうですが、この呼び方は樽を叩いたときの音なのだそうです。呼び方までざっくりなのだから、びっくり。

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