サンクローバー vol.46|Mr.Vee JayのJAZZナビ|小野寺燃料株式会社

JAZZ LIVEの鼓動

『ABSOLUTELY LIVE!』寺久保エレナ 発売元:King Record

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JAZZ LIVEの鼓動

 先日、2年半ぶりにライブハウスでLiveを観て来た。コロナ禍でなかなかライブハウスにも行けず、自宅ジャズを強いられていたが行動制限や人数制限も無くなったので、注意しながらのライブ観戦となった。

 今回のライブは、寺久保エレナ(as)の2年ぶりの日本ツアーの札幌のD-Bopで野瀬栄進(p)、高橋陸(b)、デニス・フレーゼ(dr)のカルテットで開催された。ピアノは本来ディビッド・ブライアントだったが、コロナ感染のため急遽、小樽出身の野瀬栄進が出演し高質で良質なNOSEワールドを垣間見せてくれた。

 寺久保エレナは、札幌生まれで札幌ジュニアジャズオーケストラに在籍していた。13歳でボストン・バークリー・アワードを受賞。原則15歳~18歳が対象だが、この若さで如何にその才能が飛び抜けていたかがわかる。そのとき一緒に受賞したのが馬場智章(ts)で、2年半前に同じD-Bopで熱い演奏を聴かせてもらった。そのときのピアノは片倉真由子で、今一番「旬」なピアニストだと思う。

 寺久保エレナは中学生のとき、ピットインで山下洋輔のステージに飛び入りして、その逸材を認められ日野皓正、渡辺貞夫など有名ミュージシャンとセッションに参加。高校3年の時ケニー・バロン(P)やクリスチャン・マクブライド(b)が参加したファーストアルバム「ノース・バード」が発売され、ジャズでは驚異的ともいえる15,000枚を超える売り上げがあったらしい。

 今回紹介したいアルバムは、寺久保エレナ4枚目にあたる初のライブアルバム「アブソル―トリ―・ライブ!」。このアルバムは前作の「リトル・ガール・パワー」で共演したレギュラーグループによるカルテットで、新宿PIT INNでのライブレコーディングになっている。ピアノは今を時めく片倉真由子。大阪のMister Kelly’sで観た土岐英史とのセッションが想い出される。ベースが金森もとい、ドラムが高橋信之介でライブツアー最終日とあって最高のステージになっている。

 1曲目はジャッキー・マックリーンが書いたノリノリのバップ曲「バード・リヴズ」で一気に会場が盛り上がる。「ストンピン・アット・ザ・サヴォイ」と「ショウ・ナフ」ではソプラノサックスに持ち替えて、多才な面も伺える。D-Bopでのライブでは、フルートやクラリネットでの演奏もあり楽しませてくれた。オリジナル曲「リトル・ガール・パワー」はエレナが得意としているサックスを吹きまくる熱いライブならではの演奏が聴ける。「フィエスタ・エスパニョール」はスペインの情熱的なリズムで盛り上がり、4人のメンバーの熱気と一体感がたまらない。今宵はお気に入りのグラスで、美味しいクラフトジンでも呑んでください。

Mr. Vee Jay より

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