サンクローバー vol.43|Mr.Vee JayのJAZZナビ|小野寺燃料株式会社

囁くJAZZ

北海道在中のJAZZ愛好家 Mr.Vee Jayの
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 今年の夏は道内で猛暑日が15 日連続となり、札幌は97年ぶりの18日間連続真夏日を記録更新した。
 そんな中、新型コロナワクチンの接種が始まり、自分も無事2回の接種を終えることができ た。
 その間、非常事態宣言下での東京オリンピック・パラリンピックが開催された。東京では1日5,000人、札幌でも1日500人が新たに感染する事態になった。

 野外ライブやライブハウスに行ってみたい願望もあるが、今は大人しく自宅ジャズで楽しむしかないだろう。
 今回紹介したいアルバムは、メロディ・ガルドーの「サンセット・イン・ザ・ブルー」だ。この作品は5作目にあたり、5年ぶりのアルバムになる。

 メロディ・ガルドーは、19歳のときに交通事故に遭い、背骨を含めて数ヶ所骨折し、1年間闘病生活を強いられた。後遺症の視覚過敏のため、いつもサングラスをしているらしい。その中で曲を書き始め、その曲が世界中から注目を集めることになる。

 彼女の曲は、曇り空の向こうに微かな青空が輝いているような、少し翳りがあるが一本筋が通った慈愛に満ちた曲調になっている。

 1曲目の「イフ・ユー・ラブ・ミー」はギリシャのエーゲ海に浮かぶサントリー二島の世界一と言われる夕陽と、断崖に立ち並ぶ白壁の家が織りなす綺麗な夜景の中で聴いているようで、心を鷲づかみされメロディ・ガルドーの世界に魅了される。

 「セ・マニフィーク」はファド界のレジェンドである、アントニオ・ザンブージョとのデュエットで夕焼けのビーチにいるような安堵感を覚える。

 「フロム・パリ・ウイズ・ラブ」では世界中のミュージシャンがリモートで参加した。日本からはバイオリニストの寺井尚子が加わり、曲に優雅さが増し心を和ませてくれる。

 「ムーン・リバー」はオードリー・ヘップバーンがギター片手に囁くように歌った曲を彷彿とさせるものになっている。

 最終曲の「リトル・サムシング」はスティングとのデュエット曲で、何か新しい事に挑戦したいという想いが強く感じ取れる曲になっている。

 アルバムの半数はメロディ・ガルドーのオリジナルで、シンガーソングライターとしての実力が発揮され、ヴィンス・メンドーサのストリングアレンジが曲を一層ゴージャスにしている。

 今宵は暖かい部屋で美味しいつまみとボージョレヌーボーでも味わって、ゆったりと聴いてください。

Mr. Vee Jay より

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