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札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.41

スペインとJAZZ

 私にとってスペインと言えば、アントニオ・ガウディであり、ガウディの建築物であり代表作のサグラダ・ファミリア教 会だ。20代の頃にガウディの建築物を何かの本で観て、惹かれるものを感じた。

 ガウディの建物は、多くの曲線をあしらいボリュームがあり、昆虫や爬虫類を想わせる一見奇抜に見えるデザインも自然に溶け込んで安心感さえ感じる。特にサグラダ・ファミリア教会は1882年に着工し、未だに建築が手探りで進められており、完成はガウディ没後100年の2026年を目指しているらしいが、新型コロナウイルスの影響で延びるかもしれない。

 本来なら、昨年に念願のスペインに行って、今頃スペイン紀行文でも書いているはずだったが、COVID -19の感染拡大で、いつ行けるか予定が立っていない。

 JAZZで「スペイン」と言えば、最近訃報が届いたチック・コリアのスペインが一般的だ。特にスペインの初演が入っている「ライト・アズ・フェザー」が有名だが、アコースティックバンドの「スタンダーズ・アンド・モア」に入っているスペインが好きだ。ただここで紹介したいアルバムは、昨年2月にデビッド・マシューズのライブに参加していた、ラテンヴァイオリニストのSAYAKAが演奏するスペインが入っている『パルマハバネラ』だ。その時もアランフェスからスペインという曲順で、いっきにスパニッシュな気分に心を持って行かれた。

『Palma Habanera』
SAYAKA

 このアルバムの中でフラメンコギターを奏でる柴田亮太郎は、マドリードでフラメンコギターを学んだだけあって情熱的な演奏になっている。スペインと言えば、闘牛やフラメンコを想い浮かべるが、SAYAKAも情熱的なキューバ音楽に魅せられ、単身キューバで修業した。映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の出演者エリアデス・オテョアに招待されて国際ソン・フェスティバルに参加し、活躍の場を拡げて、このアルバムがメジャーデビューになる。

 フラメンコギターの音色から始まる「アランフェス」から情熱的な「スペイン」へと、聴く者をスパニッシュな躍動的気分にしてくれる。「アバネーラ」は「ハバネラ」をスペイン語的に表記したもので、キューバ音楽の最も古い舞曲で「カルメン」の中に出てくる独特のリズムを感じる一曲だ。「忘却」はアストル・ピアソラの曲で甘美なメロディがSAYAKAのヴァイオリンから優雅に奏でられる。

 どの曲も情熱的なラテンヴァイオリンと躍動感溢れる演奏だが、時に哀愁を帯びた曲もあり、いっきに最後の一音まで聴かせる。今宵は、パエリアとキリリと冷えたスペイン産スパークリングワインCAVAでも呑んで楽しんでください。

Mr. Vee Jay より

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