Mr.Vee JayのJAZZナビ   札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.37

JAZZライブの楽しみⅢ

『Sir, 』

 先日、札幌は北区新川のコーチャンフォーでデビッド・マシューズのライブコンサートを観てきた。出演者はグラミー賞奏者のデビッド・マシューズ(p)、札幌ジャズアンビシャスのベーシスト柳真也(b)、ラテンジャズバイオリニストのSAYAKA(vio)、「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」のワールドツアーメンバーのキューバ人歌手カルロス・セスペデス、ダンサーでもありパーカッショニストのGENKIという異色のメンバーだ。

 正直言って「5000円でディナーが付いて5名も出演して内容はどうだろう?」と思いつつ出かけた。会場はコーチャンフォーの中のレストラン、インターリュード。ビュッフェ式のディナーで肩肘張らずに食事を楽しみ、ワインを飲んで演奏を待った。

 1曲目は、いきなりスペインから始まった。チック・コリアの曲で、2年前にチック・コリアが来札した時にも聴けなかった曲だ。テンションが上がり、不安要素は一気に吹き飛んだ。演奏曲も「イパネマの娘」や「コーヒールンバ」など全体的にキューバの音楽 をバイオリニストのSAYAKAがメインで、MCも務めていたが全体の構成はデビッド・マシューズがシッカリまとめているように感じた。

 SAYAKAの曲や柳真也の曲も良いが、ここで紹介したいアルバムは、デビッド・マシューズを中心にアメリカのジャズ界最高峰と言えるリズム陣のエディー・ゴメス(b)とスティーブ・ガット(ds)とのトリオによる最新録音盤の『Sir,』だ。1曲目の「Come Rain or Come Shine」は、私の好きなウィントン・ケリーも演っていてよくスイングしている。アルバムタイトル曲になっている「Sir,」 はマシューズのオリジナルで3者がノリの良いリズムを刻む。お互いの実力を認め合い、楽しんで演奏しているのが聴いていてわかる。

 デビッド・マシューズは、古いジャズファンは知っている方もいると思うが、マンハッタン・ジャズ・クインテット(MJQ)とマンハッタン・ジャズ・オーケストラ(MJO)を80年代に結成し、日本に本場のニューヨークのジャズを紹介してきた。マシューズはピアニス トだけでなくアレンジャーとして数々のグラミー賞を受賞している。また、親日家としても有名だ。奥さんも日本人で2013年からは日本に移住し、2018年から千歳に住んでいるという。

 今宵は美味しいスパークリングワインでも呑みながらスイングして聴いてください。

Mr. Vee Jay より

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