明治32年に創立された札幌村神社
駅から散歩
地下鉄東豊線 元町駅
北海道開拓を支えた町
1955年(昭和30年)までは、北海道には札幌市と札幌村がありました。札幌村は現在の東区周辺で、琴似町、篠路村とともに札幌市と合併し、以来、急激に都市化が進みました。元町は、その元村がルーツです。
1866年(慶応2年)、徳川幕府の命を受けた大友亀太郎が農民20戸70人を伏籠川のほとり(現在の北13東16付近)に入植させ、「元村」を作り上げました。明治になって入植者も増え、札幌村神社も創建されます。この神社は、最初は札幌神社とするはずでしたが、北海道神宮も当時は札幌神社という名称だったので、許可が下りなかったようです。
元村は合併時に栄町と元町に分けられます。元町はその後、エリアごとに「北○条東○丁目」へと変更されていき、1981年(昭和56年)に町名は消滅しますが、1988年(昭和63年)、札幌市営地下鉄東豊線が開業、元町駅が設置されたのです。
この地にある札幌大谷中学・高校・大学の歴史も古く、1906年(明治39年)創立の私立北海女学校が起源。浄土真宗大谷派の学校ですが、芸術学部がある大学(音楽科、美術学科)です。
地下鉄東豊線 元町駅 周辺地図


(散歩コース取材・イラスト/青い海)
この地区をご紹介する柿崎です
元町は大型商業施設、スーパーなどが多くあり、買い物するにはとても便利な街です。駅周辺には居酒屋などの飲食店も多数あるため、気軽に立ち寄ることができます。散歩コースの中にもある、かど丸餅店は早朝から行列ができることで有名なお店です。6月からはみかん大福の販売が開始されたようなので、皆さんぜひ訪れてみてください。