サンクローバー vol.47|災害の記憶を語り継ごう|小野寺燃料株式会社

札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」

イラストレーション:おがわまさひろ https://masahiroll.com

災害の記憶を語り継ごう 03 毎年のことだけど雪害対策は大事

70代後半の祖父が中学2年生の孫・太郎に、過去の災害について話し聞かせ、日常の防災の大切さを伝えます。今回は洪水のお話です。

札幌は世界最大の豪雪地帯内都市

太郎
今年2月の雪は電車が止まって大変だったね。
祖父
雪に慣れているはずの札幌の鉄道があんなことになって、本当に弱った。
太郎
北海道の鉄道は弱くなっているのかな。
祖父
そうは思いたくないが、赤字がすごいらしいからもしかして。我々利用者も、万一の事態に慌てないよう、過去の事例をしっかり覚えておかないとね。学校や職場も、交通マヒ時の連絡方法やルール を決めるとか。雪は毎年のことだし、シーズン中は40㎝以上の積雪は当たり前の札幌は「世界最大の豪雪地帯内都市」とも言われているんだからね。
太郎
でも、あんな豪雪はめったにないよね。
祖父
気象庁が「豪雪」という命名をしたのは、1963年(昭和38年)1月の「三八豪雪」が最初で、2度目の命名豪雪は2006年(平成18年)3月1日の「平成18年豪雪」。ところが、2011年(平成23年)以降は頻繁に「豪雪」が起きている。
太郎
異常気象の影響かな。
祖父
そうかもしれん。
太郎
雪の災害と言えば雪崩?
祖父
そうだけど、それは山間部。都市部の災害は、積雪による交通マヒで緊急車両が走行困難になったり、架線落下などによる停電など。さらに重大なのが、除雪中の事故だ。「平成18年豪雪」は152人も死者が出たけど、うち4分の3は除雪中の事故だった。
太郎
怖い。
祖父
除雪中の事故を防ぐためには、除雪の基本事項を守ること。それと、大切なのは雪が降る前に点検や準備をしておくこと。無落雪屋根やロードヒーティングの性能点検、雪庇対策や導線確保などは、仮に問題があっても雪が降るの前に改善できる時期に済ませておくことが大切だ。

令和4年の大雪札幌周辺の状況

 2022年(令和4年)2月5日から6日にかけて、石狩湾で発達した雪雲が断続的に流入し、札幌市では、24時間降雪量が60 ㎝に達する。1999年の統計開始以降最多。JR北海道の札幌駅発着の列車運行が6日からほぼ3日間にわたり運休。札幌市内の道路除排雪作業も追いつかず、路線バスの運休・遅延が多数発生。
 また、その2週間後の2月20日から22日にかけても、発達した低気圧の影響により、石狩地方では強い雪雲が流入。千歳市と恵庭市では、最深積雪が統計開始以来の記録を更新。この時も、再び大規模な交通障害が発生し、道内外と札幌圏を結ぶ交通アクセスが寸断され、新千歳空港に多くの滞留者が発生する事態となった。
 幸い、この大雪による直接的な人的被害は無かった。

除雪事故防止の注意事項
  1. 作業は2人以上で。ご近所にも声をかけて
  2. 低い屋根でも油断は禁物
  3. 建物のまわりに雪を残して雪下ろし
  4. 作業開始直後と疲れた時は慎重に
  5. 晴れの日ほど要注意。屋根の雪が緩んでいる
  6. 命綱とヘルメットを忘れずに
  7. ハシゴの固定を忘れずに
  8. 除雪道具はこまめに手入れ・点検を
  9. 除雪機の雪詰まりの取り除きはエンジンを切ってから
  10. 携帯電話の携行を忘れずに
  11. ガス設備にも十分注意

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