サンクローバー vol.45|健康と平和|小野寺燃料株式会社

札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover 健康と平和」

健康と平和~巷の健康法を調べてみる~
【第34回】 365歩のメタボ

 幸せは歩いて来ないから自分で歩けと水前寺清子に言われて育った。1日1歩ずつで3日で3歩、でも3歩進んで2歩下がる。これは小学校の教室でも話題になった。よくわからないので黒板に書いてみんなと確認したが、3日目に3歩目になったらすぐ2歩下がるから3日目は1歩の場所だ。で、4日目に2歩目になって5日目は3歩目だから2歩下がる。月曜日に歩き出して金曜日になっても1歩なのである。まだ理不尽も不条理も知らない少年だったが、やっぱりこれは変だと思ったものである。歌の最後に、チータがワン・ツー・ワン・ツーと連呼するのは、1歩と2歩しかないよと教えているのだと理解したのは、格好をつけてドストエフスキーを読んでいた青春時代になってからだ。

 そのようにして前進のない人生を歩みながら還暦となった今、メタボなのだから1日8千歩は歩けと言われている。千里の道も1歩からというが、8千歩は5.8キロ4千歩にも満たない。

 家から職場まで徒歩14分。1.1キロ1536歩、消費カロリーは51.9キロカロリーとスマホに表示される。往復歩いたって3千歩にしかならないなと、とんかつ定食・約9百キロカロリーを食べながら思う。

 江戸時代の男性の平均歩行距離は1日10里、40キロ弱だったらしい。日が昇ってから落ちるまで、休憩を除いて約10時間歩いたとすると1時間に4キロ。1時間だけなら楽勝だが、2時間も歩いて職場に行ったら、疲れて仕事にならない。

 コロナ感染が始まりジムに行くのを止めたので、その分1時間余計に歩いて職場に行こうと思ったが、すぐに挫折した。朝の連ドラが案外面白くて、それを見てから1時間歩くと遅刻するからだ。「エール」から「カムカムエヴリバディ」の間に、体重は5キロも増えていた。歩くのはやめたがとんかつ定食はやめなかった。人生はワン・ツー・パンチである。

8,000歩・20分速歩き

 群馬県中之条町では65歳以上の住民5,000人を対象に、運動量と病気との関連性を調査・研究。その結果、1日7,000 歩・15分速歩きで動脈硬化・がんを予防、8,000 歩・20 分速歩きで高血圧症、糖尿病、脂質異常症、メタボ予防に効果ありとの結論。ただし、ダラダラ歩くだけでは健康効果が薄くなり、2,000 歩以下・速歩きなしだと、寝たきりリスクが大きくなるとのことです。

 速歩きが健康のモト。まずは2か月、8,000歩・20分速歩きの継続が推奨されています。

中川順一

諏訪書房代表、ライター。小野寺燃料非常勤取締役。1960年生まれのメタボ中年。

※このコラムは特定の健康法やダイエットを推奨あるいは否定するものではありません。

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