健康と平和 ~巷の健康法を調べてみる~【第31回】
札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.42

ダブルスタンダード

 「連休中は東京に来ないで」と都知事が言った。感染拡大防止のため不要不急の移動は自粛せよと言う。どうしても東京に入りたい人は、聖火を掲げて多摩川を走って渡らねばならない。

 そもそも、不要不急とは誰が判断するのか。橋のタモトに関所を設け、入り鉄砲・出女を取り締まるのか。

 移動抑制のために自治体は鉄道本数の削減を要請した。おかげで山手線は大混雑で、品川駅のホームは人があふれた。どうしてそういう思考になるのか。太り過ぎ抑制のためにご飯茶碗を小さくすれば、よそう量が多くなる。お代わりを制限すれば間食が増える。相撲取りが太っているのは、1日の食事を2回にしているからなんだぞ……。そう、おじさんがテレビに向かって怒っていると、「何を言おうしているのかさっぱり分かりません」とわが家の夏井先生は冷たく言った。

ダブルスタンダード  2度目のワクチン接種が終わるまでジムを休会するつもりだが、ジムでしか運動をしないから、運動機会は完全に奪われた。外食ができないから、ウーバーでおいしいものをとって家飲みをしている。ネット注文は、ついつい余計にとってしまう。でも万一、明日の朝になって急に熱が出て、ホテルに収監されたりしたら必ず悔やむに違いないからと、残さずに食べる。そのようにして仕上がった妊婦のような腹をさすっていると、「コロナに怯えて別の病気になったらどうするの」と妻は言う。

 炭水化物の摂り過ぎが太る原因だからと、妻は無炭水化物の夕食を主張する。しかしそれは、彼女の自主的な研究に過ぎないので却下し、安全安心な有炭水化物の食事で希望と勇気のお代わりをして、食後は、仕事帰りに風月堂で買ったショートケーキを食べる。すると妻も、おいしそうにケーキを食べているではないか。

 「ケーキはいいのか」
 「私はご飯をずっと抑制していましたから大丈夫です」

 この人は、知事になれるのではないかと思う。

ご飯の代わりに野菜を食べる

 大手流通グループのイオンなどが、「お米のかわりに食べる」冷凍野菜を販売しています。食事のごはん(米)の全部または一部を「野菜に置きかえる」ということで、レシピも一緒に提供。スーパーも「食品を売る」から「食べ方を提案する」に変化しているのですね。こうした冷凍食品に頼らなくても、ご飯を減らし野菜を多く摂る糖質制限は効果が出やすいダイエット法です。ただし、じゃが芋、さつま芋、カボチャ、とうもろこしなど、野菜にも糖質を多く含むものがあるので注意。味付けも油や塩分、砂糖などを使いすぎないように。

中川順一|諏訪書房代表、ライター。小野寺燃料非常勤取締役。1960年生まれのメタボ中年。
※このコラムは特定の健康法やダイエットを推奨あるいは否定するものではありません。

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