小野寺燃料

札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.31
健康と平和~巷の健康法を調べてみる~【第20回】

飲まるるべからず

 酒は百薬の長だと信じている。薬だから飲みすぎれば副作用がある。翌日の頭の痛みや腹くだりは夕方になれば治るが、やらかしてしまったことの後悔はいつまでも消えない。

 酒が体質的にダメだという友人は、飲んでいるそばから具合が悪くなるという。実にうらやましいことだ。飲んでいるそばから具合が悪くなれば、馬鹿なことを言って録音されたり、高校生に迫ったりしないですむだろう。もっとも、あれはあれで、どこかの具合が悪かったのかもしれない。いずれにせよ飲み過ぎは良くない。以前、知り合いの偉い人が酔って「酒と女はニゴウまで」と言っていたが、それも今言ったらアウトだ。

 酔った時に打つメールも危ない。つい余計なことを書いてしまう。発言はお互いの記憶違いと言い逃れられるが、メールはそれ自体が証拠だ。飲んだら打つな、打つなら飲むな。

 後悔と反省を繰り返しながら長年酒を飲んでいると、やはり具合の悪いところも出てくる。医者からは脂質異常だと言われた。なので3カ月に1度、病院に通っている。血液検査をし、その結果をもとに診察を受けて、薬をもらって帰る。

 転勤なのか転職なのか、通院している総合病院はよく医者が交代する。今の担当医は確か4人目で、若くて感じのいい女医さん。「庶民的」な感じで話がしやすく、別の科でもらっている薬のことも質問したりしている。これが大門未知子だったら、「夜中に何度もオシッコに起きます」などと正直に言えないだろう。以前、別の病院で網タイツを履いて足を組み替える女医に診察された時は、ロクに話もせず無駄に血圧を上げた。ただ、今の庶民的な女医からも降圧の薬は処方されている。

 忙しい日が続き、定期検査の予約を2週間延ばして受けた診察で、以前に比べて尿酸値も上がっていると指摘された。担当の女医は心配そうな顔で、最近、何か変わったことがあるかと聞く。変わったことはない。いつも定期検査の前は節制して臨むのだが、忙しくていつも通り宴会続きのまま受診しただけだ。信頼している女医に、ありのままの自分を見てもらいたかっただけなのだ。

 そのことを正直に話すと、暴飲暴食は慎んでくださいね、と優しく言い、お肉やお酒を控えるか薬を飲むかどっちにしますか、と聞かれたので、「薬を出してください」とすかさず言った。今月もまた宴会が続く。メダルのためにドーピングするアスリートも、きっとこんな心境だろう。

 女医の笑顔は消え、黙ってパソコンの方を向いて処方箋を入力した。その横顔は「ったく」という顔だった。

中川順一
諏訪書房代表、ライター。小野寺燃料非常勤取締役。
1960 年生まれのメタボ中年。

二日酔いの予防に野菜を

 二日酔いの予防では、まず酒を飲む合い間に水を多く飲むことがお勧め。水分を摂ることで体の中でアルコールが薄まり、体内に吸収されるスピードを抑えられます。また、吸収スピードを遅くするために、しっかり食べて飲むことも大切。ただし、食べ過ぎに注意し、揚げ物や炭水化物は控え、脂質やたんぱく質、そして野菜をたくさん摂りましょう。

 二日酔い防止に良いとされる野菜は、ブロッコリー、キャベツなど。これらに含まれるビタミンUがアルコールを解毒して肝臓を守ってくれます。また二日酔いになってしまった時は、酵素を豊富に含む大根。大根おろしにすると解毒作用が一層高まりますし、肝臓に良いビタミンA、βカロテンは大根の葉に多く含まれています。肝臓を修復する成分を持つアロエやアボカドもお勧めです。

 もちろん、二日酔いの原因は言うまでもなく許容量を超えた飲酒。二日酔いの第一の予防策は、飲み過ぎないことです。
※このコラムは特定の健康法やダイエットを推奨あるいは否定するものではありません。