SunClover46号
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本と映画段、何気なく口にしている食べものでも、ふと「これって、つまり何味なの?」と思うものがあります。たとえば、米菓でよく見かけるサラダ味。とくに野菜が入っているわけでもないし、なぜこのように呼ぶのでしょうか。これは野菜の味ではなく、サラ     普ダと呼ぶのは、「サラダなど火をダ油を絡めて味付けしたものという意味。そもそもサラダ油をサラ通さない料理にも使える食用油」だからなんだとか。また、スナック菓子に多いバーベキュー味は、メーカーや菓子によって定義が違うようです。もとは某有名スナック菓子が開発された際、カレー味と名づけようとしたところ、「カレーの味は家庭によって違う」ということから、肉と野菜のイメージがあるバーベキュー味になったという説があります。そして暑い時期に食べたくなるかき氷。定番シロップのなかにブルーハワイ味があります。これは一体何味なのでしょうか?実際のところ、ブルーハワイ味というものは存在しません。正確にいうと、ブルーハワイも、イチゴも、レモンも、メロンも、実はシロップの味は同じ。違うのは色と香りだけなのです。ブルーハワイ味には、ラムネやサイダーの香りづけがされていることが多いようです。くらし すまい たてもの人にとって欠かすことのできない「くらし・すまい・たてもの」を通じて、本や映画を紹介します。から見る新世界より (上)(中)(下)16BOOKS貴志祐介講談社文庫参考価格:902円、880円、990円(各税込)MOVIESコーヒーが 冷めないうちに 監督:塚原あゆ子出演:有村架純参考価格:4,180円(税込) 「神栖66町」で生まれ育った12歳の少女・渡辺早季は、同級生とともにキャンプにでかけた町の外で、先史文明が遺した「国立国会図書館つくば館」の端末機械「ミノシロモドキ」に遭遇する。そこで早季たちは、現在の社会が築かれた経緯と秘密を知ってしまい……。▲ココに注目!………………………………… 1000年後の日本が舞台のSF長編大作。「呪力」と呼ばれる超能力が存在したり、人間がバケネズミという生物を使役していたり、貨幣が存在しなかったり……と、未来人の不思議な暮らしぶりと世界観が構築されています。 喫茶店フニクリフニクラで働く女性・時田数は、時間を移動できる不思議なコーヒーを淹れることができる。しかし時間を移動するためには、いくつかの条件が必要。訪れる客は半信半疑ながらも、確かめたいこと、伝えたいこと、会いたい人のために時間を移動する。▲ココに注目!………………………………… もとは舞台脚本だったためか、物語のほとんどが喫茶店の中で進行していきます。映画ではぜひ、この喫茶店の内装に注目してみてください。細部までこだわりの詰まった、どこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。暮らしにまつわる エトセトラ謎の味の正体

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