SunClover46号
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世の中には、功成り名を遂げたトップや社長の本は数多くある。しかし、トップを支えた役員で終わった人の書いた本というのは意外と少ない。「ことばはきびしく、こころはあたたかく」との思いをこめて綴った私からのメッセージは、世のマネージャーやサラリーマン諸氏にも多少は役立つのではないかと考え、ここに上梓した次第である。(「はしがき」より)伝統企業の中で縦横に活躍したな管理部門から一転、苦戦する国内営業へ……キッコーマン元専務が綴った、ビジネスの現場、コンプライアンス、母校・中央大学、そして故郷・野田。タイルや信念として「ほどほど」と「中庸」をテーマとしている。思えば、人生は理想と現実の間で適切な落としどころを探る旅でもある。ほどよく「中間」や「中庸」を求めることは、ときに相反する矛盾を高いところで調和統一させ、「止揚」(アウフヘーベン)することである。いうなれば、中庸は我々の永遠の課題でもある。(「まえがき」より)きまえ、謙虚に「ほどほど」の生き方を求める旅ではないかという気がしてならない……50年のビジネス社会を懸命に生き抜いた一サラリーマンの「ほどほど人生」を綴る。本書の中で一貫して、生活のス人の一生とはある程度の分をわ「オマケ」と言っても、決して余計な人生ではない。むしろ感謝を込めた人生でありたい。名刺や肩書きが取れた後の生き方こそ、その人の真価が問われるのではないか。(「はしがき」より)リタイア後の「定年」のない人生をどう過ごすか。老いにともなう健康や病気、家族、家事、家財の整理、趣味や交友、地域社会、そして墓地やエンディングのことまで、元サラリーマンがリタイア後にどう過ごしているか、生身の暮らしについて、率直に語る! 張った人生のご褒美である「オマケのオマケ」の時期を、伸びやかに楽しみ、しなやかに老いるための1冊。オマケの人生に、幸あれ!ことばはきびしく、こころはあたたかく「ほどほど」とは「中庸」への道人生の「オマケのオマケ」の時期を、どう過ごすかシルバー・ボーイズ、 ビー・アンビシャス!頑 私のビジネス春秋私のほどほど人生春秋余情春秋高く、しなやかに(2009年、諏訪書房)(2011年、諏訪書房)(2013年、諏訪書房)50年のビジネスマンライフ。平穏13四季に恵まれたわが国の、季節の移ろい、花鳥風月、年中行事、伝統文化、食の文化、時々の話題などを、爽やかに紡ぐ。 概括すれば、ほぼ平穏に過ぎた平成時代の後半から令和の改元までの、文学や古典を交えた言葉のおくりもの。ご存知、本誌「SunClover」の人気コラムの書籍化。めぐる一年(ひととせ)を想い、紡ぐひととせを紡いで(2019年、諏訪書房)大森清司(おおもり・きよし) 1937年8月千葉県野田市生まれ。1960年中央大学法学部卒業。1960年野田醤油株式会社(現キッコーマン)入社。営業企画部長、デルモンテ事業部長などを経て、1994年取締役就任。2002年代表取締役専務として全国の営業を統括。2010年退職。この間、日本マーケティング協会マスターコースマイスター、全国トマト加工品業公正取引協議会委員長、学校法人中央大学理事などを歴任。著書に『私のビジネス春秋』『春秋余情』『春秋高く、しなやかに』『ひととせを紡いで』(諏訪書房)。趣味は読書、詩吟。ひととせコラム番外編大森清司氏が紡いできた今号は番外編として、「ひととせコラム」の著者・大森清司氏のこれまでの著作をご紹介します。“ひととせ”

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