小野寺燃料

札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.30
これからを生きるための 終活

その5 私の歴史

70歳を過ぎた元上司の「終活」にちょっと興味を持った40代の元部下。では、終活とは、具体的にどのようなことを言うのでしょうか。

自分自身の「歴史」を知ることでこれからやりたいことが明らかになる
元部下
 
自分の「現在」について知ることが、終活の最初に必要だと伺いました。では、次はいよいよ、死ぬときの準備ですか。
元上司
 
あなたはどうしても私に死んでもらいたいんですね。
元部下
 
いえいえ、そんなことはありません。ただ、現在を知ったら将来ですよね。
元上司
 
そうです、将来です。私は100歳まで生きるつもりですから、まだたくさんの時間があります。死ぬ準備より、やることがたくさんあります。
元部下
 
そんなに生きて、何をしたいのですか。
元上司
いろいろありますよ。今私は、ピアノを習い始めました。
元部下
意外です。
元上司
小学校のとき、近所にお金持ちの家があって、そのお屋敷からいつもピアノの音が聞こえていました。そこのお嬢さんは私よりも年上でしたが、とてもきれいな人で、あの人が弾いているんだな、と。私も一緒に弾けたらいいな、と思いました。
元部下
ピアノ、弾けたんですか。
元上司
いいえ。私の家にはピアノなんてありませんし、学校にオルガンがありましたが、男の子がオルガンを弾いていると「女みたい」と言われる時代でしたからやりませんでした。娘が小さいとき、妻がピアノをやらせたいと言ったのですが、社宅住まいですからピアノは置けません。40歳で家を建てたときに妻が欲しいというので買いましたが、娘は大きくなっていてピアノに関心を持ちませんでした。妻は少し弾けるのですが、私はまったく興味がなかった。
元部下
それがどうして。
元上司
小学校のときの思い出が急によみがえったのです。
元部下
夢でも見たのですか。
元上司
いいえ。人に勧められて、自分の過去を振り返ってメモを作ってみたんですよ。
元部下
自分史ってやつですね。
元上司
そこまでやろうとは思っていませんが、履歴書よりも詳しい、自分の年表みたいなものを作りました。履歴書は学校の入卒年と会社のことぐらいしか書きませんが、年表には生まれたときからの出来事を書きます。そうすると、いろいろなことを思い出してくるんですよ。
元部下
ああ、それならボケ防止にいいですね。
元上司
まあそうですが、それよりも、「そういえば俺は昔、あんなことに興味があったんだ」ということを思い出し、果たせなかったことで今からできることはやってみようという気持ちになります。ピアノがそれで、今からピアニストになるのは無理でも、習えば少しは弾けるようになる。
元部下
昔のきれいな人を思い浮かべて。
元上司
はい。いえ、妻と一緒に楽しみます。
元部下
ピアノ以外に、自分史年表を作っていて思い立ったことはあるんですか。
元上司
バイク。高校生のとき、欲しかった。でも親がだめだと言ったので。
元部下
じゃあ、ハーレーでも買うんですか。
元上司
妻にだめだと言われました。だから、ミニチュアを買ってきました。これは書斎に置いてあります。
元部下
奥様は、今は怖いけど、昔は違ったんでしょ。
元上司
自分史年表を作ると妻との出会いや苦労をかけたことも思い出します。だから、多少叱られても我慢できます。妻を大切にすることも、これからやらねばならないことです。
元部下
自分史年表は、いろんな効果があるんですね。

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