小野寺燃料

札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.28
なぜなに病院ふむふむ医療【第17回】

人間ドックは受けるべき?

病院の運営において、製薬会社などの営利企業とはどう関わり合っているのでしょうか?


 病院では、病気や怪我を負った人への治療だけでなく、健康な人を対象にした健康診断や人間ドックも行っています。
 健康診断は、生活習慣病などの兆候を早く見つけて予防し、早期治療につなげて重症化させないことを目的に行われます。子どもは市町村が実施する検診、成人は健康保険加入者であれば、自治体や勤め先の企業の補助を受けて年1回、定期検診を受けることができます。オプションをつけられるところもあり、半日ほどで終わることが多いのです。

 また2008年から、40~74歳の健康保険加入者を対象にした特定健康診査・特定保健指導という保険制度が始まりました。これは心疾患や脳血管疾患、糖尿病など生活習慣病の原因となるメタボリックシンドロームの早期発見を目的としたもので、通称〝メタボ健診〟と呼ばれています。

 メタボ健診では、腹囲の測定とBMI(体格指数)の算出を行い、それが基準値以上の人は血糖、脂質、血圧、喫煙習慣の有無から危険度によりクラス分けされ、保健指導を受けることになります。

 そして人間ドックは、健康診断と違い、任意で受けるものです。健康保険は適用されず、企業などの補助がない場合は全額自己負担になります。日帰りから宿泊を伴うものまで、サービスを提供している施設によってさまざまなプランがあり、価格も異なります。

 健康診断が法律で項目が定められているのと違い、人間ドックは「この検査があるから人間ドック」といったような明確な定義はありません。

 健康診断も人間ドックも「現在の健康状態を明らかにし、健康異常に対する早期発見と健康を保持すること」を目的としていることは同じ。つまり、どちらも健康だから受けなくても大丈夫、というものではありません。

 人間ドックを受ける際には、自分に合ったプログラムを提供している病院を選ぶことが大切です。脳、心臓、女性など、とくに詳しく調べる臓器や、対象者を絞った専用プログラムが用意されているところもあります。



松井 宏夫 (まつい・ひろお) 1974年、中央大学卒業。日本ドキュメント・フィルム助監督、週刊サンケイ記者を経てフリージャーナリストに。1991年『名医名鑑』を日本工業新聞社から出版。名医本のパイオニアであるとともに、最先端医療など医療全般をわかりやすく解説。テレビの健康番組『みんなの家庭の医学』の監修、ラジオ、新聞、週刊誌、講演などで幅広く活躍している。日本医学ジャーナリスト協会副会長、東邦大学医学部客員教授。2014年10月よりTBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』内の「日本全国8時です」(毎月曜8:00~)に出演、病気や健康について親しみやすく解説している。

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