小野寺燃料

札幌の住まいと暮らしの情報誌「Sun Clover」vol.29
Mr.Vee JayのJAZZナビ

Jazzとオーディオ②

『 The Key To Your Heart』
Henrik Sorensen

 前々号でも書いたが、40年近く前から真空管アンプを使っている(現在3世代目)。予算の無い中で買い替えを考えて、石(半導体)のアンプもいろいろ聴き、オーディオ店と仲良くなり、自宅でも試聴してみたが、やはり最後に残るのは、いつも真空管のアンプだった。ただ真空管アンプは、これまでの経験でそれぞれの個体特性、つまり当たりはずれがあるので、音を聴いて気に入ったら同等品ではなく、多少手垢が付いていてもそのまま買うことにしている。

 なぜ、真空管アンプ、特にパワーアンプは音が良いのかを自分なりに考えると、真空管の高い印加電圧の違いで、より多くの情報(電子の流れ)が、スピーカーに押し出されるからだと思われる。だから出力電圧が10Wや20Wでも十分スピーカーを駆動できるのだろう。ただし消費出力が200Wと電気を大食いするのと、夏は熱くて日中聴く気がしないデメリットはあるが、それでも、この音から離れられないでいる。

 オーディオをやっていて、財力の無い身でそうそうにアンプ等の買い替えができるわけもなく、それでも今より音を良くしようとすると、ケーブルや電源周りに手を付けることになる。まず手始めにピンケーブルを替えて音の出方が変わり、ずいぶん『オーディオアクセサリー』誌のお世話になった。その後、スピーカーケーブルでまた音が変わり、まさか電源ケーブルで変わるはずもないだろうと眉唾もので替えてみると、ケーブルの中ではいちばん効果があった。それもパワーアンプの電源ケーブルでの影響がすさまじかった。オーディオに興味ある方は、ぜひ試していただきたい。オーディオを買い替えたのと同じほどの音の変化を楽しめるだろう。

 今回紹介したいアルバムは、音で選んでみた。Henrik Sorensenの『The Key To Your Heart』。1961年生まれのデンマーク人で1993年録音であることしか情報が無い。ただ、中古市場で質の良い物は、新品より高い値が付くほどの作品。ピアノの音色は北欧の澄んだ空気の中を何処までも響きわたるようだ。クレジットには無いが、ピアノはFazioliだろうか。特に「Pentagun」、「Chips」、アルバムタイトルの「The Key To Your Heart」は優美で、日本人の心の中に染み込んでくる。

Mr. Vee Jay より


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