小野寺燃料

ぴゅあ ロキ通信

アートは言い放し

2004年秋号】 第15回:図書館「think garden」

今回のアートレポートは、札幌旭山公園の近くに

今年5月にオープンしたユニークな図書館をご紹介します。図書館の名称は「think garden」。 旭山記念公園の下、山の斜面に立つモダンでシンプルな2階建ての図書館は周囲の緑に囲まれて、まさに”思考の庭”にふさわしいところ。1階が図書館とカフェ、2階はギャラリーmarbleになっています。
Think gardenの館長をつとめる津田知枝さんからお話をうかがいました。収蔵図書は主に美術、建築に関する書籍が中心で、ほかに各国の絵本等のコレクションもあります。そしてココのもう一つのユニークな点は、“本のソムリエ”がいて、お探しの本やオススメの本をたちどころに紹介してくれるというところ! お気に入りの一冊を見つけて借りるのもよし(年間会員登録をすると借り出せます)。2階のギャラリーカフェによってアートを鑑賞したり、ゆっくりお茶をしながらページをめくるのもよし。
気持ちのよいひと時をココでお過ごしください。

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アートは言い放し

【2004年夏号】 第14回:グループ展「アウトレンジ」

 今回は、この3月に札幌で行われた「アウトレンジ」というグループ展のレポートです。
 展覧会は市内のプラハプロジェクトという場所(以前、誌上でご紹介しました)で開かれたのですが、今展のユニークな点は東京と札幌の美大生たちによる制 作合宿+展示というところ。画家のO-JUNさんが講師をつとめている東京造形大学から学生3人とともに来札。合宿所となる新川の某秘密(?) アジトで 北海道教育大学の学生2人、高専生徒1人が合流し10日間、寝起きを共にしながら制作をしました。短期間ではありましたが、毎日アツく語り、制作するなか でお互いに刺激し合い自分を見直すよい機会になったそうです。
  が、東京勢は制作の疲れがたたってか、なんとか展示までこぎつけたものの馴れぬ北海道の寒さにヤラレ、次々にダウン! うち一人はインフルエンザでさらに 一週間当地に居残るハメに……! 若きアーティストたちの奮闘に拍手!


▲悩み、描き、眺め、ネてます、ゲージツ的光景ッス。


▲雪景を彩る超大作!


▲展示風景(プラハプロジェクト)

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アートは言い放し

【2004年春号】 第13回:画廊「マブイ」

 今回はちょっと変わった個展をご紹介します。”変わった”というのは、作品もそうなのですが、作者も(?)なかなか変わっているのです・・・・・・。作者は杉原信幸さん。現在は東京芸大の3年生。一昨年、1ねんかん休学してドイツの美術学校に留学していました。杉原さんの個展はよこはまの鶴見にある画廊「MABUI」。  筆者は「おそらくマブイおねーさんが画廊主だな、ムフフ」と期待に胸を5000ccくらい空気を詰め込んで行ったのですが、画廊はマンションの一室、1kの普通のワンルームマンション・・・・・・。一応カンバンが出ていたので恐る恐る入ってみたら誰もいません。イスがあってその上に「おくの部屋に居ます、杉原信幸」の紙切れが・・・・・・。その階の一番奥の部屋をノックしたら、寝起きの顔で「ファーイ」と出てきた1人の若者。
 「あなたが杉原さん?」「いえ、彼の友人で留守番してます」「あ、そう、で、本人は?」「なんか、東大生と決闘するんだと言って出て行ったきりなんですが・・・・・・」「???」「昨日から沖縄へ行ってます」 「それもハブかなんかと決闘しに?」「いえ、里帰りだそうです」(後で聞くと画廊の主は男性で沖縄の人。マブイというのは沖縄語だそーです)。
 筆者は50ccにしぼんだ肺活量で展示を拝見。と、これがなかなかオモシロイ。部屋の奥には天井から床にダランと吊るされたドローイング。和紙に墨でチマチマと描かれたナニカ。あとはハガキ大の紙にこれまたコチョコチョと描かれた作品が木箱に収まって壁に。この部屋の中にしばらくいると、我が身がくすぐられるようなコソバユイような感触が伝わってくるのです。ここに細かい筆で描かれたいろいろな形は、ヒソヒソと内緒話をしているようです。何を囁き合っているのでしょう?筆者は不思議な気持ちで画廊をあとにしながら、彼が東大生との決闘(?)で見事勝ってくれることを祈らずにはいられませんでした。  

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