小野寺燃料

リフォームのワンポイント・アドバイス

リフォームを思いたったら(基礎知識編)

リフォームのきっかけ(動機)

 リフォームをするきっかけ(動機)には、一般に、大きく2つがあります。「住宅が傷んだり、汚れたりしてきたから」と、「住宅をもっと住みよくしたいから」です。多いのはやはり前者ですが、近年は省エネ・節電、世代交代を背景にしたエコ住宅や二世帯住宅へのリフォームも目立ってきています。
 「そろそろリフォームを」と考えている時に、ピンポンと玄関チャイムが鳴り、リフォームの訪問セールスがやって来る……ということもあります。でも、リフォームや点検などの訪問セールスでは、多くのトラブルが報告されていますので、ご契約は慎重に。
 ともあれ、思い立ったら吉日。悪質な業者の訪問を受ける前に、まずは小野寺燃料の住宅事業部「サンクローバーハウス」にご相談ください。

◆リフォームの動機

リフォームする部位(場所)

 リフォームする部位は、当然ながら、傷んだり汚れたりした場所や、家族数が変化して手狭(あるいは過大)になったところが多いようです。具体的には、まず浴室とキッチン。次いで、トイレ、居間などの順となっています。“いざ実施”となったとき、最初の関門は「信頼できる業者をどう探すか」と「費用がどのぐらいかかるか」でしょう。リフォームは1軒ごとに異なります。地元に根ざしたリフォーム会社が勧められるのはこのためです。ぜひ、小野寺燃料に御用命ください。

リフォームする時期の目安

 住宅と設備は、完成した直後から経年劣化がはじまります。材質や使い方などによって、その耐用年数は違ってきますが、設備機器ごとのメンテナンスの目安を示すと「表」のようになります。適切にメンテナンスをしていくと、結果として快適、しかもお得に利用できます。例えば、ガス給湯器は10年が交換の目安。それ以上経つと故障しがちになりますし、燃焼効率も低下してくるので、省エネ型(エコジョーズ)にした方がお得になります。

◆主な設備の耐用年数(国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」より)
5年 流し台
6年 畳床、カーペット、クッションフロア、壁・クロス、エアコン、インターホン
8年 金属製以外の家具(書棚、たんす、茶だんすなど)
15年 給排水設備、衛生設備、ガス設備、金属製の器具・備品
建物に同じ ユニットバス、浴槽、下駄箱
経過年数を考慮しない 畳表、ふすま紙・障子紙、カギの紛失、クリーニング、フローリング(床全面を取り替えたときは、経過年数を考慮する)
◆メンテナンス期間の大まかな目安(当社施工実績などによる)
場所 不具合など 取り替え・リフォームの目安
キッチン サビ・汚れ、コンロの点火不良 10~20年
バス タイルのひび・はがれ、水栓不良、給湯器の点火不良
トイレ 便器やタンクの水漏れ・破損・しつこい汚れ
洗面所 ボールやガラスの破損・水漏れ
リビング・居室 室内ドアの立てつけ不良・床のキズ 15~20年
玄関 ドアの表面劣化・立てつけ不良 *アルミ製=20~30年
*木製=15~20年
外壁 ひび割れ・色あせ *モルタル=15~20年(下地吹きつけ・補修・塗り直し=5~7年ごと)
*サイディング=15~20年(補修=5~7年ごと、塗替え検討=10~15年)
屋根 瓦のずれ・雨漏り・色あせ・腐食・縦樋の劣化 *瓦=20~30年
*金属板=10~15年
*化粧スレート=15~20年(補修=5~6年ごと、塗り替え検討=7~10年)
窓まわり ガラス割れ・立てつけ不良 20~30年(取替検討)
躯体 ひび割れ・腐食 *土台・床組み=20~30年(補修・補強検討)
*柱・梁=20~30年(補修・補強検討)

リフォームの種類

 リフォーム工事には、増築、改築、減築、改装、修繕などがあります。リフォームを検討するときに最も大切なことは、どのような住まいにしたいのか、家族全員でしっかり検討してかためることです。そして、その希望をリフォーム会社にきちんと伝え、出来上がりのイメージを共有すること。また、リフォーム後の我が家はその後も住み続けるわけですから、10年後、20年後の自分たちをイメージして検討することも大切です。

◆工事の種類と主な工事内容
増築 新しい部屋をつくったり、2階を建て増したりして、床面積を増やします。
改築 床面積を変えずに、間取りなどを変更します。
減築 間取りを変えたり、部屋を減らしたりして、床面積を減らします。
改装 建物の外装や内装をやり直します。
修繕など 住宅設備機器の修理や取り替え、外壁のひび割れなどの修繕をします。

我が家とリフォーム(年代別のきっかけ)

 リフォームには、「リフォームのきっかけ」で紹介したように、その家庭のライフサイクルやライフスタイルに応じて行われるものも少なくありません。「壊れた・汚れた・使い勝手が悪い」からリフォームするときも、一歩踏み込んで「未来を先取りするチャンス」にもしたいもの。ライフサイクルやライフスタイルに応じたリフォームを年代・世代別に分類していくと、次のような傾向が見られます。

◆年代別の「できごと」と「住まい」
年代・世代 できごと 住まい
20~30代 結婚・子どもの誕生 マイホームの購入 子ども部屋
40代 子どもの成長 受験生の部屋 趣味の部屋
50代 子どもが独立 夫婦のみの部屋づくり 両親の介護(二世帯住宅)
60代 退職・高齢化 趣味の部屋 介護に備える(バリアフリー住宅)

リフォーム工事の流れ

 リフォーム工事は、資金計画から完成・入居まで、大まかには7段階があります。この中で細心の注意を払いたいのは、信頼できるリフォーム会社を選ぶこと。リフォームは1軒ごと違うので費用の高い安い、材料・工事の「質」の良さ・まずさが比較しづらいうえ、例えば床下が腐っていたなどといった予期せぬ事態が起きたりして、工事と予算の見直しが必要になることもあるからです。大がかりなリフォームでは仮住まいも必要になります。

◆リフォーム工事の流れ
1 資金計画をつくる  貯蓄やローン、また給付を受けられる補助金などをチェックし、資金計画をつくります。シートなどに書き込んで、どのように捻出していくかをシミュレートします。仮住まいが必要になるときは、その手当と費用、また一方で工事現場での電気、水道など費用も織り込みます。ほか、行政等、電気、ガス、水道、電話などへの手続きや変更で費用が必要になる場合があります。
2 イメージをかためる  どのようなリフォームしたいのか、現状の改善、将来への対応という両面から、家族全員で協議して決めます。内容はメモとイメージ図をつくって、できるだけ具体的に確認します。
3 リフォーム会社を選ぶ  「リフォーム会社の選び方」と「悪質業者の手口にご用心」でご紹介します。
4 プランと見積書の検討  「見積書の見方」で紹介します。
5 請負契約書を交わす  リフォーム工事を行うには、基本となる「工事請負契約書」と、「請負契約約款」「設計図」「仕上表」「見積書」が必要となります。工事請負契約書には、工事代金、着工・完成時期、代金の払い方法など最も重要なことがらが明記されます。それぞれをきちんと確認し、分からないものについてはしっかり聞いたうえで、納得してから書面を交わします。
6 工事準備・工事中  必要なら仮住まいを手当てして、引っ越しをします。また、工事が始まる1週間ぐらい前までに、工事担当者とともに、近隣にあいさつ回りをして、工事の内容や期間の説明、その間は騒音や車の出入りなどで迷惑をおかけすることをお知らせします。工事直前になったらリフォーム箇所の家具や小物などを片付けておきます。
7 完成・入居  大がかりなリフォームであったときなどは、近隣に工事終了の報告とその間のご協力にお礼をします。

リフォーム会社選びと契約時のポイント

リフォーム会社の選び方

 いちばん大切なことは、お客様の要望をじっくり聞いてプランづくりを進める会社を選ぶことです。リフォーム分野にはいろんな会社が参入しており、それらの中にはプランづくりや工事内容に問題のある会社も少なくありません。また、リフォームする場所や内容への得手・不得手もあります。そうした会社は、相談をしていく中で分かるものです。また、リフォームをしたことのある友人・知人のアドバイスも大切なポイントになります。

◆リフォーム会社を選ぶときのポイント

会社

  • 会社はどこにあるか(近くにあることがなにかと有利である)。
  • どのような資格をもっているか(リフォーム工事は無資格でもできますが…)。
  • どのようなリフォーム実績をもっているか。
  • どのような分野のリフォームを得意としているか。
  • 保証期間やアフターサービス体制はどうなっているか。

対応

  • 要望をきちんと聞いて、プランを提示してくれるか。
  • そのプランのメリットとデメリットをきちんと説明してくれるか。
  • 担当者が資格をもち、専門知識が豊富であるか。
  • 時間や約束をきちんと守るか。

特に悪い例

  • しっかり下見をしない。
  • 契約を急がせる。
  • 安請け合いをする。
  • 書面や図面での確認を避けたがる。

業者選びのポイントは

◆工事実績や評判、体制などから判断

 リフォームを業者に依頼するとき、まず大事なのは、その業者が信頼できるかどうかです。その場の対応や雰囲気も大切な要素ですが、だからと言って「一見」で判断できるものでもありません。ですから、客観的な判断材料として、過去のリフォーム実績や、その評判、住まいづくりのプロと信頼できる専門業者がいるかどうかです。

◆要望をよく聴き、理解してくれる業者

 最も大切なことは「信頼できるか」ということですが、信頼関係は仕事進め方からみるしかありません。まずは、見積もり段階などで、こちらの要望をよく聴き、理解してくれる相手かどうかの確認が必要です。
 こちらの話を聴いたうえでリフォームする側の要望や意見をしっかり聞き、専門家の立場から設計のポイントや作業の進め方を分かりやすく説明してくれるという事も大切な判断要素となります。リフォームでは「思い描いていたものと違う」などと言った苦情が聞かれたりしますが、これは業者が十分な力量を持っていなかったり、業者との十分な打合せがされていないために起きます。
 そうした意味合いからすれば、一つひとつの工程をお互いの合意のうえで進めていく、信頼関係の築ける業者であることが大きなポイントと言えます。

◆メーカーの特性を知らないと修繕で思わぬトラブルも
 北海道の住宅を知る業者を選びましょう

 メーカーの特性を知らないと修繕で思わぬトラブルも生じます。
 ハウスメーカーの建物や設備には、それぞれ自社独自の特色が活かされています。特に北海道のハウスメーカーの場合、気候特性などを考慮した独特のものも少なくありません。これらの建物や設備の修理や修繕を、もともとのハウスメーカーに依頼しない場合(倒産などで依頼出来ない場合も)は注意が必要です。なぜなら、メーカーの特性を熟知していない業者が修繕をした場合、かえって不具合を大きくしてしまうことがあるからです。
 例えば、北海道に多い、かつての「木の城たいせつ」の住宅などに設置された簡易ペチカには、専用ストーブ以外を設置すると、ペチカが破損することがあります。修繕やリフォームは、地元メーカーの仕事を数多く手がけた業者を選ぶことが無難で、ましてや北海道の住宅は、北海道の住宅を数多く手がけた業者が安心です。

悪質業者の手口にご用心

 悪質業者には2通りあります。設計・施工力が低いため、結果として欠陥工事を生んでいるケースと、最初からだますつもりでリフォーム工事を持ちかけるケースです。こうした業者は「契約を急がせる」「工事代が安いと強調する」「工事内容(材料・仕様)をきちんと説明しない」といった共通の特徴があります。また、多くは突然訪問し、工事後は逃げてしまいます。リフォーム工事はいったん契約しても、クーリング・オフができます。

◆複数の業者に見積りを依頼することも大切
 即断せず、費用や技術の比較を

 訪問セールスによるトラブルが増えています。「無料で検査します」と言葉巧みに自宅に入り込み、耐震強度不足や床下の土台劣化、屋根材の腐食などを実際以上に強調し、リフォーム契約を迫る悪質業者の例が多数報告されています。悪質業者の工事では、「必要のない補強工事を行っている」「床下、屋根裏に、必要のない換気ファンを付けている」「床下に、必要のない調湿剤を敷いている」「市場価格に比べて高額な契約を交わしている」等の被害が目立っています。なかには、工事をすることによって、建物が危険な状態になっている場合もあります。訪問販売のすべてが悪質ということではありませんが、リフォームは決して安くない買い物です。複数の業者に見積りを依頼すること、地元で長年信頼を得ている業者を選ぶことなどで被害が防げます。

◆訪問販売によるリフォーム工事(国民生活センターHPより、2013年7月31日)

*リフォーム工事の相談の中で訪問販売が目立ちます。
*訪問販売によるトラブルの中には、雨漏りすると脅かされて契約したケースや、高齢の親が契約したことを家族が不審に思い、相談したケースなどもあります。

◆PIO-NETに寄せられた相談件数の推移
年度 2008 2009 2010 2011 2012 2013
相談件数 5,318 5,777 6,054 6,397 6,461 1,213(前年同期 1,105)
上記相談件数のうち
判断不十分者契約※
248 278 313 285 284 44(前年同期 46)

*相談件数は2013年6月30日現在
*ここでは、「屋根工事」「壁工事」「増改築工事」「塗装工事」「内装工事」の合計を「リフォーム工事」としています。
※PIO-NETでいう「判断不十分者契約」とは、何らかの理由によって十分な判断ができない者の契約であることが問題である場合をいいます。

◆最近の事例
  • 母が突然訪ねてきた業者と、屋根の雨漏り修理や温水パネル撤去の契約をした。工事は終了しているが、クーリング・オフできるか。
  • 昨日、実家を訪問した業者が実家に上がり込み、高齢の父が自宅の外壁工事の契約をした。契約のさせ方に問題がある。
  • 10年前に屋根瓦をコンクリート瓦にした。今日来訪した別の業者が「塗装しないと瓦の内部のアスベストが出てくる」というが本当なのか。
  • 台風の風災として損害保険負担で屋根を直したほうがいいと隣家に来た業者に勧められ契約したが、他でもっと安くできるとわかったので解約したい。
  • 屋根工事と壁の塗装工事を訪問販売で契約した。2日後に電話でクーリング・オフを申し出たが、業者は通知書面は不要という。大丈夫だろうか。
  • 訪問してきた業者から家の外壁補修工事の見積もりを取ったが、後日再度訪問を受け、契約しないと伝えたら違約金を要求された。どうすべきか。
  • 訪問販売で外壁工事を勧誘されたが、外壁には特に補修の必要を感じていなかったので断った。その後、何度断っても再勧誘してくる。止めさせる方法はないか。
  • 数日前に突然自宅へ火災保険の保険金で屋根の修理をしないかと勧誘する人が来た。必要ないので断ったが、実際に火災保険で修理ができるか聞きたい。
  • 訪問した業者に「無料で屋根を点検します」と言われた後、「このままでは台風のとき危ない」と不安をあおられ、言われるがまま高額な外壁塗装工事と屋根工事の契約をした。クーリング・オフできるか。
  • 先日、電話があった後に来訪した事業者に勧められるまま外壁塗装工事を契約したが、気がすすまないのでクーリング・オフしたい。

国民生活センターURL:http://www.kokusen.go.jp/ncac_index.html

◆悪質な「診断商法」にご注意
地盤、基礎、形、壁の配置などが確認ポイント

 2000年以降、1981年~2000年の間、1981年(昭和56年)以前と耐震規準が強化されています。特に1981年以前の建物は耐震補強をお勧めします。
 ただし、悪質業者にはくれぐれもご注意ください。「無料で耐震診断をする」などと言って建物のチェックを行い、耐震補強が必要だとリフォーム工事等を勧める業者がいます。こうした訪問業者の中には、耐震に関する知識や技術を持っていなかったり、不当に高額な工事費を請求する業者もあります。耐震診断が行える専門業者については行政機関や地元の建築会社の紹介を受ければ安心です。
 当社・小野寺燃料でも簡単な耐震診断チェックシートをご用意しています。また、専門家が耐震に関するアドバイスいたします。お気軽にご相談ください。

→住まいの耐震診断(主に木造住宅の場合)

見積書の見方

◆標準書式・約款に沿って契約を

 見積りにあたっては、工事箇所を確認しないと無理な部分や、予測できない費用などもあります。具体的には、解体・撤去費、家具等の保管・保全費、運搬費、駐車場代、また給排水・給湯、電気配線、さらに変更・追加工事、基礎改修費等(隠れた部分)、清掃費、植栽等養生費などです。こうしたことでトラブルとならないよう、見積書できちんと確認のうえ、契約に進むようにします。
 契約書には工事内容と金額、工期、引渡し期日などのほか、それらが守れなかった場合などについて定めます。公的機関が作成した標準契約書式や契約約款などに沿っているどうかを基準に確認するようにしましょう。

 リフォーム工事の見積書は、比較検討のため、下見をしてもらったうえで、複数のリフォーム会社からとるようにします。また、追加工事が出たときにはどうなるかも書面で確認しておきます。見積書をもらったら、総額だけでなく、工事の内容(範囲)と材料・仕様、さらに施工方法を比較します。「一式」などといった大雑把なものは、その明細や単価などを出すように求めます。設備や機器は、できればショールームなどで確認します。

◆見積書の見方
  1. 1 作成日 どの時点での見積書なのかが確認できるよう、まず日にちを確認する。
  2. 2 設備名 希望する設備機器(メーカーと品番)が正しく記載されているかを確認する。
  3. 3 単価 各設備の単価が記載されているかを確認する。「一式」と記載され明細がなかったり、他社と単価がかけ離れたりしているときはNG。
  4. 4 数量 面積、時間などに対し数量が妥当かを確認する。
  5. 5 諸経費 会社によって差があるのが当然ですが、通常は総工事費の10~15%。高い場合はどのような内容となっているかチェックします。
  6. 6 合計額 設備、材料・仕様、単価、数量などをきちんと確認したうえで、総額を確認する。
  7. 7 有効期限 見積書には必ず記載される有効期限があるかも確認する。

契約時の注意点

 プランが要望通りか、見積書にある仕様と金額に問題はないか、慎重に確認します。「途中で、追加工事もできますから…」と契約をせかす業者より、きちんと要望に耳を傾けて見直してくれる会社を選びましょう。契約書は請負契約書だけでなく、約款、設計図、仕上表を含めたすべてが一体になっていますので、きちんと目を通しましょう。ほか、追加・変更、竣工検査、瑕疵(=かし、キズなど)、工期遅延違約金も確認しておきます。

場所別リフォームのポイント

キッチンのリフォームのポイント

 リフォームのうち、3割はキッチン。古くなった、汚れやキズが目立つ、ごたついているなど、その理由はいろいろですが、多くの方々が機能的なシステムキッチンへと模様替えをされます。これまでのキッチンは“女性の城”とされ、「食事をつくる場所」でしたが、最近は家族で「お料理を楽しむ場所」へと様変わりし、動線(人の動き)、広さ、機能・収納、見た目、それにライフスタイルを重視したプランが主流になってきています。

◆キッチン全般

○キッチンのスタイル

 ダイニングとキッチンが独立している「クローズドタイプ」、キッチンとダイニングがつながっている「オープンタイプ」、それにキッチンとダイニングの間に簡単な仕切りを設けた「セミオープンタイプ」の3通りがあります。クローズドはお客様が来られてもキッチンを見られることはありません。これに対し、オープンは食事の準備や片付けがしやすく、お客様を含め家族間の対話がしやすいことが特徴。セミオープンはその中間タイプです。

○キッチンのレイアウト(主な例)

 シンク、冷蔵庫、調理機器などをどう配置するかで、いくつかの型が選べます。キッチンの広さ、間取り、動線、設置する設備などを考えつつ、家族全員のことを配慮して慎重に選びましょう。
・Ⅰ型 シンク、冷蔵庫、調理機器などを一列に配置する、最も一般的なレイアウトです。
・Ⅱ型 調理スペースを両側におきます。動線が短くでき、収納スペースが多く取れます。
・L型 調理スペースをL字型に配置します。コーナー部分をどう活かすかがカギ。
・U型 調理スペースをU字型に配置します。調理スペースを大きく確保できます。

◆シンク

 シンクは素材(ステンレス、樹脂系)と、広さ、奥行き、深さで選びます。また、いろんな調理作業をするので、ものがごたついたり、汚れたりします。丈夫で整理しやすく、掃除もしやすいタイプを選ぶようにしましょう。水栓金具、水切り、ラック、排水セット、それにカウンターなども、我が家なりの使い勝手を考えて、機能とデザインを選びましょう。水栓金具は、お湯のムダ使いを抑える「カチッと水栓」を選ぶお客様が増えています。

◆調理機器

 ガスにするか、電気にするか迷うところ。ガスコンロは強火で調理が手早くでき、電池着火式なら停電のときでも使えます。現在ではすべて、安全、機能両面とも充実し、掃除もしやすいSiセンサーコンロになっています。ビルトイン式とテーブル式があります。一方、IHコンロなら炎がないうえ、掃除しやすいのが特徴。機能はガスコンロとほぼ同等。使えるナベが限られる、ナベを天板に接して使うことなど、ちょっとコツが必要です。

◆食器洗い乾燥機・浄水器などを導入する

 キッチンをリフォームする際、多くの方々が採用されるようになったのがビルトイン型の食器洗い乾燥機や浄水器です。浄水器については、水栓金具一体型もお選びいただきます。また、生ごみ処理機も、集合住宅を中心に導入されるケースが増えています。レンジフードは、キッチン内の水蒸気や油煙を排気するほか、燃焼に必要な空気を補給する役目も合わせ持っています。手入れにしやすいタイプがお勧めです。

お風呂のリフォームのポイント

 「(足が伸ばせるよう)広くしたい」、「洗い場と浴槽の段差をなくしたい」「快適にシャワーを使えるようにしたい」などといった要望が増え、お風呂は「体をいやす空間」へと変わってきています。暖房・乾燥機能付きなら快適なうえ、ヒートショック(*)も避けられ、またカビも防げます。バスタブは安全(補助バー)とくつろぎ、それに省エネ(省水・保温)に配慮して選びましょう。カランは使いやすい混合タイプが一般的です。
*ヒートショック:急激な温度の変化で、血圧や脈拍が大きく変動する現象。冬場の入浴時などに起こりやすく、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などを招き、年間1万人が亡くなっているとされる。

◆給湯器

 ガス給湯器は、排熱まで再利用して高効率したエコジョーズが標準化しており、従来型より十数%も省エネ、省コストです。自動湯張り・追い炊きのオート型と、自動足し湯もするフルオート型があります。一方で、電気給湯器(エコキュート)を検討するケースも増えています。エコキュートにするなら、オール電化して、調理機器もIHコンロにするのが一般的です。ただ、200V工事も伴うので機器代・工事費はガスの数倍になります。

◆バスタブ

 首までを湯につかって入浴する和風タイプ、寝そべるように入浴する洋風タイプ、肩まで湯につかって入浴する和洋折衷タイプがありますが、主流は洋風タイプになってきています。特に、浴室全体をセットにした高機能で掃除しやすいシステムバスが増えています。バスタブの材質にはホーロー、ステンレス、人工大理石、強化プラスチックなどがありますが、保温性・耐久性に優れている人工大理石を採用するケースが増えてきています。

トイレのリフォームのポイント

 トイレのリフォームは、つらい和式から楽な洋式への変更、快適な温水洗浄・暖房便座の取り替えが目立ちます。最近は特に、節水型・節電型の便器に人気があつまっています。一般家庭なら水道代は年間1万円以上も安くなります。また、便器は内側のふちにこびりついた汚れが臭いのもとになりますが、最新タイプはふちがなく、自動洗浄もしてくれるので快適。ふたは開閉が自動。介護を想定してスペースを広げるケースも増えています。

洗面所のリフォームのポイント

 洗面所は、どう使うかを考えてリフォームしましょう。洗面・洗髪・お化粧のほか、さらにアイロンがけをしたりするユーティリティースペースとして利用するのなら、広さと間取り・収納、照明などをじっくり検討します。多くのご家庭では、洗濯機スペースも必要ですし、浴室に入る脱衣所としても使われます。湿度調節をしてくれる壁材やすべりにくい床材、また室内の温度調節、洗面用具、タオル類などを収納できる棚などを考えます。

リビングのリフォームのポイント

 リビングのリフォームでは、“家族全員がくつろげる空間づくり”を考えます。家族構成やそれぞれのライフスタイル、さらに将来も考え合わせて検討を進めます。最近の傾向は、キッチンやDK、和室などを一つにした大きめのLDK化。すると、いろんな設備や機器が集まるので、それらをどうすっきり配置し、使いやすくくつろげる空間とするか。内装、窓、照明など全体をコーディネートしたプランをしっかり相談してかためましょう。

リビング部位別のリフォームのポイント

○内装

 クロス、床・天井、ドアなど、全体を飽きない、すっきりしたインテリアでまとめます。最近は高断熱・高気密に加え、湿度調整、消臭機能のある内装材を採用し、省エネとともに快適さを追求するケースが増えています。

○床

 掃除しやすいフローリングにされるケースがほとんどですが、部分的に畳スペースを設けることもできます。フローリングには単層(無垢)と複合(化粧材使用)があります。子どもやペットのいるご家庭では汚れやキズに強く、防音のタイプがお勧めです。

○収納

 家族がくつろぐ空間なので、テレビやテーブル、応接セットなどの家電や家具に加えて、パソコンや趣味の本をはじめ、グッズ、おもちゃ、絵本などなど、様々なものであふれがちです。それらを「飾る」と「隠す」に分け、配置・収納するのがポイントです。

○窓

 暖冷房のロスは、その大半が窓から逃げたり入ったりするから。断熱と防犯・防音を兼ねた防犯・複層タイプにしましょう。たっぷり光や風を採り入れる一方で、プライバシーも重視します。大きい窓だけでなく、小窓をアクセントに使うとおしゃれです。

○照明

 リビングの雰囲気は、照明で大きく変わります。大きさ・明るさ、タイプ(電球、蛍光灯、LED)、色(昼光色、電球色、クール色)などはもちろん、部分照明、自動感知、調光などを採り入れて、演出できるようにします。節電・省エネでLED化が進行中。

○空調

 住宅は高断熱・高気密化が進んでいるうえ、家電製品の省エネ化も進んでいます。そこで、空調は「エアコン+ガス床暖」が快適でお勧め。床暖は“頭寒足熱”なうえ、お部屋の空気を汚しません。ガス式はり電気式より早めに暖まり、コスト面でもお得です。

○ベランダ

 ベランダは、洗濯物を乾かしたり、布団を干したりするスペースでしたが、「広くしたい」「くつろげるようにしたい」というリフォームが増えています。1階だとウッドデッキを設けたり、サンルーム、あるいはミニ温室に改装したりするケースもあります。

和室のリフォームのポイント

 最近の新築住宅には全室がフローリングのケースもありますが、まだ1室だけを和室とするケースが主流。洋室から和室のリフォームは、フローリングを畳にするだけではなく、窓・収納・照明なども障子、襖、和装へと変えます。高齢者のいる家庭だけでなく、小さいお子さんのいる家庭でも、広いリビングの一角に、和室や畳スペースを設けるリフォームも増えています。畳ならやさしくて安全、そのうえごろ寝できる魅力があります。

玄関のリフォームのポイント

 お住まいの顔は、やはり玄関です。整った玄関、朽ちた玄関、粗雑な玄関からは、それぞれのご家庭の暮らしぶりがうかがえます。玄関のリフォームでは、ドア・戸の変更、収納スペースの改修、また手すりや踏み台の設置といったケースが増えています。防犯や採光、収納といった理由のほか、最近目立っているのは高齢化にともなう仕様の変更。引き戸への変更、玄関・階段・トイレへの手すりの設置もそうした事情を反映しています。

玄関の部位別リフォームのポイント

○ドア・戸

 築年数の古い住まいでの、引き戸からドア式への変更もありますが、最近増えているのはドア式から引き戸への変更。高齢者や身障者でも開閉しやすいからです。変更する際は、複層ガラスを採用した「防犯+断熱(省エネ)」タイプへの切り替えがお勧めです。

○採光

 暗い玄関を明るくすると、我が家のイメージが大きく変わります。日当たりが良くなくても、玄関ドアを変えたり、窓を広めにしたり、また吹き抜けをつくることで明るくできます。玄関網戸を設けると、明るいうえ風通しがよくなるので快適です。

○収納

 玄関は、住む者にとっては使いやすく、訪問者には好印象を与えるように整えておきたいもの。とかく気になるのは、散乱しがちな靴や傘たち。収納スペースを広げることですっきりでき、我が家らしさを演出できます。狭いときはミラーで広く見せましょう。

○防犯

 空き巣は、入るのに5分以上かかりそうなときは断念します。寄せ付けないために、ワンドア・ツーロックにしましょう。内から外を見たり会話したりできるモニター付きインターホンや、音や点灯で訪問者を知らせる防犯ライトは、安心なうえ便利です。

内装のリフォームのポイント

 リフォームには、壁紙やクロス、床材、天井などの張り替えといった内装だけのケースも少なくありません。汚れやキズが目立つ、くすんできたといった理由からご希望されるわけですが、個別に改装するより、一斉に実施した方がずっとお得です。壁紙やクロスならデザインと感触、床材は耐久性や遮音などを基準にして選ぶようにします。腰から下の壁だけに張る腰板は、落ち着いた雰囲気になるうえ、汚れ・キズ防止にもなります。

屋根のリフォームのポイント

 北海道独自の「無落雪屋根」については、こちらへ
 屋根材には粘土瓦、セメント瓦、化粧スレート、金属系、それにガルバリウム(鋼板)などがありますが、いずれも定期的に点検してメンテナンスをすることで長持ちします。リフォームにあたっては、その屋根の強度と勾配によってある程度制約が生じますので、リフォーム会社に下見をしてもらいます。太陽光発電のためにパネルを載せるときには、強度のほか、方角、勾配、障害物などをチェックしたうえで、プランづくりを進めます。

◆屋根の点検の葺き替えの目安
部位 点検時期 チェック内容 前面葺き替えの目安
粘土瓦 5~6年ごと 瓦のずれ・割れなど

20~30年

化粧スレート 4~6年ごと 色あせ・ずれ、割れ、さび

20~25年

金属系 2~3年ごと 色あせ、さび、浮き

10~20年(トタンは3~4年ごと)

ガルバリウム(鋼板) 4~6年ごと 色あせ、さび、浮き

20~30年

外壁のリフォームのポイント

 厳しい寒さの北海道の外壁のメンテナンスについては、こちらへ。
 外壁には水を使うモルタルなどの湿式と、使わないサイディング、ALCなどの乾式があります。湿式は独特の風合いがあり、板状のサイディングは工期が短く、製品が安定しています。鉄板をメッキしたガルバリウムも増えています。ALCは耐火性と遮音性にすぐれています。多いのは塗り替えリフォームですが、塗り替えは手順と塗料にご注意を。壁を触ると粉が手に付いてくるようなら(チョーキング現象)、塗り替え時期です。

◆外壁材の点検と補修の目安
外壁材 チェック内容 補修の目安
トタン 色あせ・汚れ、サビ *塗り替え=症状が表れたとき
モルタル ひび割れ・コーキングのひび割れ
色あせ・汚れ、藻の発生
*ひび割れ=3~5年ごと
*コーキング=5~10年ごと
*塗り替え=症状が表れたとき
サイディング(窯業系) コーキングのひび割れ、色あせ・汚れ、かびや藻
チョーキング、変色・退色、クラック
*コーキング=5~10年ごと
*塗り替え=症状が表れたとき
サイディング(金属系) コーキングのひび割れ
色あせ・汚れ、サビ
*コーキング=5~10年ごと
*塗り替え=症状が表れたとき
ALC(軽量コンクリ) 特有の小さな穴が見える
コーキングのひび割れ
*補修・塗り替え=症状が表れたとき

エクステリアのリフォームのポイント

 エクステリアとは、インテリアと対(つい)をなす、建物の外観全体を指す言葉です。一般的には、外構や塀、門扉、庭などを言いますが、住まいづくりにおいて、建物だけでなく、佇まい全体のデザインや機能が求められてきていることを象徴しています。屋内の小規模なリフォームと違い、大がかりになるうえ、近隣に騒音や振動をもたらしたり、時には敷地境界を確認する必要などがあるので、きちんとプランづくりをして進めましょう。

○外構

 塀や柵は、本来は敷地を接する両家の折半でつくりますが、そうもいかない最近は、自前で自家敷地内に設けるケースが増えています。敷地内がうかがえないほどの高い塀は、防犯上からもあまりお勧めできません。また、植栽上も不都合です。

○門扉

 片開き、両開き、親子開きタイプがあるので、スペースの広さや形状、使い勝手などから判断して決めましょう。郵便受けは人感センサー付きや宅配ボックスタイプにすると、防犯に役立つうえに便利です。最近は開放的で明るい空間を演出するケースが圧倒的です。

○カーポート

 屋根付きのカーポートは車を紫外線や風雨から守るほか、雨に濡れずに乗れる、温度上昇が避けられるメリットもあります。片支持タイプにするか、両支持タイプにするかは、車の出し入れを考慮して選びます。駐車スペースには、安全のために車止めを付けます。

設備改善や冷暖房効果の向上に向けたリフォームのポイント

省エネ・節電ためのリフォームのポイント

 一般のご家庭で最もエネルギーを消費するのは、照明や家電製品など。全体の4割弱を占めます。次いで給湯が35%、暖房が25%ほどです。照明はLED化、家電は節電に努める一方で、ガスなどへの切り替えを検討したいもの。近年は高気密・高断熱化で住宅そのものの省エネ化も進んでいますが、太陽光発電や燃料電池の本格普及で、“節約する省エネ”から“つくる創エネ”へと、「スマート住宅」に向かいつつあります。

あかりのリフォームのポイント

 あかり(照明)は10年が取り替えの目安です。点灯するまで時間がかかる、やたら点滅する、点灯しない、点灯しても明るくない…なら、取り替え時期がきています。電球を蛍光灯、蛍光灯をLEDタイプに切り替えると、節電にもなるし、長く使えるので結果的にもお得です。でも、照明はお部屋やその場の雰囲気を演出するし、各照明の特性から得手・不得手もあります。場所や利用目的ごとに、適材適所で選ばれるようお勧めします。

節水のためのリフォームのポイント

 一般家庭で節水リフォームを考えるとき、候補となるのはまずトイレです。最新の節水タイプなら、洗浄水量が3分の1に減らせ、一般的なご家庭では年間1万円以上もお得。さらに、しっかり節電もしてくれ、お掃除も楽。次いで、バスタブ。体の形にフィットさせることで無駄な空間をなくして節水。また、お掃除もラクで、洗う水量が減らせます。さらに、シャワーヘッドを切り替えることで、快適なシャワー圧を保ちつつ水量が減らせます。

断熱のためのリフォームのポイント

 リフォームで多い断熱は、建物の外側を断熱材で覆ってしまう「外断熱」です。外断熱と合わせて、窓を複層タイプにして高断熱化をすれば、より少ないエネルギー消費で夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。外断熱の場合さらに、建物の構造体が直射日光などにさらされないため、劣化しにくく、耐久性も高まります。また、外断熱は断熱効果が高いため、室内に結露が発生しづらくなり、カビ・ダニの発生も抑えられます。

太陽光・太陽熱導入のためのリフォームのポイント

 太陽光・太陽熱は無尽蔵に得られ、しかも基本的にはタダです。このため、原発依存を失くし、再生可能な太陽光や太陽熱、風力などを活用したスマート社会づくりが進んでいます。太陽光発電は特に、国や地方公共団体による補助金や、電力会社による買い取りというバックアップ制度により普及が急速に伸びています。燃料電池と太陽光発電を組み合わせた「ダブル発電」にすれば、売電量が増えるのでお客様のメリット分が増えます。

オール電化のためのリフォームのポイント

 キッチン、給湯、冷暖房など、住まいで使用する全てのエネルギーを電気でまかなうのがオール電化リフォーム。一般的には200V化したうえで、キッチンにはIHコンロ、給湯にはエコキュートを設置します。IHコンロは掃除しやすいし、機能面もガスコンロに近づいています。エコキュートは夜間の余剰電力でお湯を沸かして貯め置きし、朝晩などに利用します。トータルコストは割安になりますが、初期投資はガスの2倍以上かかります。

ハイブリッド給湯導入のためのリフォームのポイント

 電気は発電・送電ロスで6割以上が失われるし、原発停止で火力分が増えているので、ガスに比べて、環境にやさしいエネルギーとは言いかねる現状にあります。ハイブリッド給湯は、ガス給湯の良さ(即応性)と、電気給湯(エネルギー効率)を組み合わせた給湯暖房方式。一次エネルギー効率は、電気給湯(エコキュート)を上回る125%を達成し、その分、環境へのやさしさでもすぐれています。さらに、給湯光熱費はほぼ半減します。

床暖房導入のためのリフォームのポイント

 室内の空気を汚したり、ホコリを巻き上げたりせずに室内を均一に暖めます。「頭寒足熱」なので、健康的で快適な環境をつくってくれます。また、結露の原因となる水蒸気の発生も抑えられ、カビやダニの発生もありません。高気密・高断熱化に伴い、石油ストーブから切り替えるケースが増えています。ガスによる温水式と電気式とがありますが、既設住宅でも容易に設置できるよう部材と工法が進化してきているので、まずはご相談を。

ガス温水式と電気式

○ガス温水式

 パイプを床下に通し、そこにガスで沸かした温水を通して暖めます。床暖房を設置する部屋面積が多く、一日の使用時間も長いご家庭の場合は、イニシャル(機器・工事)とランニングを合算したトータルコストで見ると、ガス温水式の方がお得です。

○電気式

 ヒーターをはさんだ木製の床材を張るケースと、ヒーターパネルを床下に敷いてから床材を張るケースがあります。床暖房の面積が少なく、使用時間が短いご家庭なら、トータルコストでは、ガス温水式より有利になります。ただ、停電になると苦慮します。

耐震のためのリフォームのポイント

 耐震リフォームは、耐震基準が強化された1981年前に建てられた住宅や、軟弱地盤に建っていたり、極端に壁が少ない、あるいはL型などの変型住宅なら、早めに耐震診断を受けたうえでご相談ください。耐震補強はその建物に合った工法を選びますが、一般的には基礎部分、傷んだ部材や足元、接合部、床面などの補強を検討します。外から鋼材で壁を補強する外付け補強や、重い屋根材を軽量タイプに切り替える補強法もあります。

防犯のためのリフォームのポイント

 基本は、入るのに手間取る対策と、不審がられる対策を講じ、いかに“空き巣が嫌がる住まいにするか”です。手間取らせるには、玄関をICカードキーやシャッター付きキーに変更して、ピッキングされづらくします。ドアごと変更して堅牢にすることも考えましょう。窓サッシは防犯ガラス(複層タイプ)にするか、堅牢な面格子をつけます。家の周りは高い塀や樹木をなくして見やすく、中はカーテンやブラインドで見づらくします。

結露・カビ対策のためのリフォームのポイント

 結露は、空気中に保てる水蒸気の量が温度に応じて違ってくるため、特に戸外と室内との温度差が大きい場所などにできます。放置すると、カビが生じます。このため、湿気の多い空気を戸外に出す(換気)、室内の湿度を下げる(除湿)、水蒸気を出さない(燃焼・暖房器具)、湿気を滞留させない(家具の配置、押入れへの詰め込み防止)などの対策を講じます。でも、効果はいま一つ。本格的には窓を含めた断熱リフォームを検討しましょう。

住まい方・暮らし方からのリフォームのポイント

二世帯住宅のためのリフォームのポイント

 二世帯住宅には、すべての部屋と設備を共用するケース、キッチンやバスなど特定の部屋や設備だけを共用するケース、同じ住まいで例えば1階と2階に分かれて別々に暮らすケースなどが考えられます。どのように同居するのか、工事費用やプライバシーなども勘案しつつ、家族間で十分に話し合ったうえでご相談いただくようお勧めします。建物の構造や敷地面から成約が生じる場合もあります。

バリアフリー化のためのリフォームのポイント

 バリアフリー化とは、身体に傷害を持つ方や高齢者が生活しやすいよう、“障害を取り除く”ことです。動線がコンパクトになるように間取りを変更したり、つまづかないよう床の段差を解消します。また、玄関や階段、トイレ、浴室などには手すりを設置して、人にやさしい住まいにします。バリアフリー化すると、幼児や妊婦などにとっても安全で暮らしやすくなります。ハンディの程度も考慮しつつ、家族全体で話し合ってご検討ください。

ペットのためのリフォームのポイント

 ペットと暮らす住まいについては、こちらへ(→「ペット愛好家住宅」)。  ペットと快適に住めるよう、飼い主(家族)とペットの双方に暮らしやすい住まいへとリフォームしましょう。買い主にとって気になるのは、臭いやキズ、そしてトイレ。ペットにとっては滑りやすい床やコンセント・コード類はキケン。また、室内が移動しやすいか、飛び出し・転落事故の危険はないかもチェックしたいところ。ワンちゃんなら、散歩帰りの洗い場も重宝します。ペットそれぞれに応じたリフォームをご提案します。

防音のためのリフォームのポイント

 防音リフォームを検討される目的には「外からの騒音を抑えたい」「2階の音が気になる」「音楽をもっと大きな音で楽しみたい」「楽器の音が外に漏れないようしたい」などがあります。リフォームの方法としては、お客様の目的に沿って、壁や扉、フローリングを防音仕様に変更する、2重サッシにする、床に防音シートを張るなどといった工事を実施します。楽器を演奏する場合、部屋ごと防音・防振仕様に変更することも考えましょう。